飯伊地区観光客安全対策推進協議会は2日、阿智と平谷の両村にある3スキー場の安全対策パトロールを行った。県南信州地域振興局と飯田警察署、飯田広域消防、飯田労働基準監督署の職員らが各施設を回り、雪崩対策や事故防止、救助体制などさまざまな視点から安全対策を確認。コロナ禍を踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策にも注目した。
スキー場を利用する観光客の安全確保を目的に毎年実施している取り組みで、この日は平谷高原スキー場(平谷村)を皮切りに、阿智村の治部坂高原スキー場、ヘブンスそのはらスノーパークを巡回。施設側の説明と現場視察の後、意見交換した。
治部坂高原スキー場では、建物内やゲレンデを歩いたり実際に滑走したりして雪崩対策予防活動、パトロール体制、救急救助体制など10項目を点検した。
コロナ対策の観点では、施設側が独自に定めている感染拡大防止のガイドラインを確認した他、レストランのテーブルごとの間隔や設置された仕切りなども見て回った。従業員から昼食時の混雑やテークアウトメニューの提供状況を聞き取る参加者もいた。
同スキー場の谷川和久支配人は「スキー場としてできる限りの感染対策をしている。お客さんに来てくださいとは言えない状況下なので、安心安全であることを地道に発信していくしかない」と話していた。
◎写真説明:スキー場の安全対策を確認