特殊詐欺の被害防止に向け、飯田署と飯田市、県飯田消費生活センターは15日、年金支給日に合わせた広報活動を飯田市立病院前で展開した。
「ストップ・ザ・詐欺~絆の力で飯田を守ろう作戦」と銘打ち、関係者10人が詐欺の手口と対処法、相談先をまとめた資料を院内から出てくる人に配った。
飯田署管内では今年に入ってから3件の被害が確認されている。内訳は金融名目2件、還付金1件で、被害総額は381万円余となっている。
最近は啓発活動が効いたのか小康状態にあるが、同署生活安全課は「前兆事案は毎日起きており、油断できない状況」とみている。
飯田地区防犯協会連合会を含めた関係機関は2カ月に1回の年金支給日に加え、5月8日から始まる「春の地域安全運動」に合わせた啓発活動を、JR飯田駅前で計画している。
県内全体の被害件数は3月末現在で56件。被害総額は2億円以上となっている。