中川村の県道で土砂崩落が発生

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[ 2017年 12月 16日 土曜日 14時12分 ]

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 15日午前3時25分ごろ、中川村大草の県道松川インター大鹿線で、道路沿いの斜面が高さ約20メートル、幅約10メートルにわたって崩落した。土砂300立方メートルが路面をふさぎ、四徳大橋―松除橋の間(約3・4キロ)が通行止めとなっている。現場近くではリニア中央新幹線の南アルプストンネル関連工事が行われており、JR東海と県などが土砂崩落との関連を調べている。

 土砂崩落によるけが人はいない。崩落後に通行した一般の車1台が土砂に突っ込む事故があったが、運転手にけがはなかったという。

 南アトンネル掘削に伴って多くの工事用車両が走る県道松川インター大鹿線の安全対策として、JRは県道に2本のトンネルを新設する工事を昨年8月から進めていた。

 四徳大橋を挟んで東西に2本のトンネルができる計画で、どちらも2車線トンネル。西側は西下トンネル(約0・9キロ)、東側は四徳渡(しとくわたり)トンネル(約1・2キロ)。

 JRによると、崩落前の午前1時40分ごろ、四徳渡トンネル内では火薬による発破掘削が行われていた。午前3時ごろからトンネル内でコンクリート吹き付け作業をしていたところ、同25分ごろに作業員が大きな音を聞き、外に出て崩れているのを確認した。

 坑口に近い場所での掘削とあって、JRは「通常より少ない火薬量だった」。周辺の山への事前対策として、トンネル外側に軽量盛り土を施工するなど「慎重に進めていた」と説明した。崩落時、トンネル内では作業員10人が吹き付け作業に当たっていた。

 トンネル工事との因果関係は分かってないが、JR側は工事起因の可能性も指摘した上で「詳しい原因を調べている」とした。

 現時点で復旧の見通しは立っていない。JR東海長野工事事務所の平永稔所長は「道路管理者である県や大鹿村、中川村などの関係者と調整し、早期復旧に努める」と話した。

 2本のトンネルのうち西下トンネルは既に貫通している。四徳渡トンネルは残り13メートルの地点まで掘り進んでいたが、今回の崩落によって、当初予定していた年内の貫通は厳しくなり、JR側は工期を練り直す考え。リニア本体の工期については「本体の遅れはない」とした。

 掘削の工期はともに2018年4月30日まで。計画だと、19年春から南アの掘削残土を、県道を使って大鹿村外の残土置き場へ運び出す。

  

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