高森町下市田の県警交通機動隊飯田分駐隊(長坂善晴隊長)は、10、11日の2日間にわたり長野市で開かれた、「県白バイ運転競技大会」に出場し、見事優勝した。同分駐隊は昨年も同大会を制しており、2連覇の快挙達成となった。
同大会は、職務遂行と安全走行のための技術向上、隊員の士気高揚と連帯感の確立などを目的に開催され、今回で38回目となる。飯田のほか長野、佐久、上田、松本、諏訪、木曽の7分駐隊から、若手を中心に3人ずつが参加。自然の地形の中に設定された障害物を乗り越える「トライアル走行」、8の字走行や一本橋を走る「バランス走行」、指定されたコースを正確に速く走る「スラローム走行」の3種目で、走行技術や操縦技術などを競った。
飯田分駐からは、昨年と同じメンバー(25―26歳)が出場。2位の木曽分駐との差は、一つのミスで逆転されるほどの接戦となったが、3種目で3人がバランス良く好成績を収め、連覇を達成した。
練習は1カ月ほど前から本格的に始め、勤務前の早朝や休日を利用し練習に励んできた。隊員たちは「練習の成果を発揮し優勝、連覇を達成できうれしく思う。大会でミスした部分を練習し、更に技術を向上させたい」、「各個人の成績も昨年を上回ることができた。培った技術を交通安全に役立てたい」、「交通事故の防止に向け練習を積んできた技術が、優勝という結果につながったことはうれしい」と、喜びを口にした。
長坂隊長は「チームワークの良さで勝ち取った優勝。連覇達成で士気も高まった」と話すとともに、「交通事故を防止することが一番大切。技術を過信することなく、1件でも事故を減らせるよう、取り組みを続けていきたい」と気を引き締め直していた。