仮設道路の通行「大丈夫」

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[ 2021年 1月 22日 金曜日 15時23分 ]

 昨年7月の豪雨で大規模な土砂崩落が発生した天龍村足瀬―戸口間の国道418号を巡り、県飯田建設事務所は21日、崩落現場の調査を行った。日本地すべり協会会長を務める信州大学の平松晋也教授(砂防学)を現地に招き、今後の仮設道路の通行にあたって助言を受けた。

 同所では昨年7月12日、高さ290メートル、幅50メートルにわたって法面が崩れ、約2万立方メートルの土砂が国道418号や早木戸川、近くの建設会社資材置き場などに流入。その後も続いた雨により崩落範囲が徐々に拡大し、国道と尾根の反対側の斜面でも大規模な崩落が確認された。

 同区間の通行止めに伴い、村内の平岡地区―向方・大河内地区間は国道151号で阿南町新野地区を経由する長距離迂回を余儀なくされていたが、11月中旬に仮設道路が開通し、朝夕の30分ずつ、通勤・通学など住民生活に関係する車に限って通行が可能となっている。

 この日は同事務所の職員と平松教授が現地を訪れ、約1時間半にわたって崩落地点などを見て回った。ドローンなども使い、尾根の反対側など山全体を確認した。

 調査終了後、取材に応じた平松教授は「大規模な崩落の割には崩落箇所に不安定な土砂が少なく、当初思っていたほど危険ではなかった」と述べた。仮設道路の通行については「(崩落箇所が)再度崩落する可能性はある」としたものの、「雨量による規制を設け、監視体制をしっかりすれば通行は大丈夫」との見解を示した。

 また、渓流に流入した土砂について「不安定にたまっている土砂を撤去するには膨大な時間と費用がかかる。固定してしまうのがいいのではないか」と職員に提案した。

 現場では現在、仮設防護柵や落石防止ネットの設置工事を進めている。仮設道路についてはかさ上げを行い、舗装を実施予定。崩落法面と道路の間にはポケット(窪地)を設けて安全度を高める。同事務所は4月中にも、一般車両が日中通行できるようにしたい考えだ。

 同区間の復旧について県は、現道回復ではなく崩落箇所の早木戸側対岸にトンネルと橋を新設する方針。開通時期は未定となっている。

◎写真説明:崩落箇所の現地調査

  

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