台風被害 JA高森事業本部、町に被災農家支援要請へ

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[ 2009年 10月 21日 水曜日 15時07分 ]

 先の台風18号で、飯田下伊那地域で果樹落下を中心に最も被害が大きかった高森町では、JAみなみ信州高森地域事業(佐藤清志本部長)が被害農家救済のための支援策をまとめ、21日にも町へ要望することになった。再生産への融資に伴う利子補給、薬剤費補助、落下果樹廃棄処分費補助―の3項目で、町は「前向きに対応したい」といっている。

 飯伊を今月8日未明に襲った台風18号は、飯田市の下久堅南原、大原、上郷、座光寺、喬木村の伊久間原、豊丘村の伴野原や田村原、高森町の牛牧、千早原などに大きな爪あとを残した。松川町では上大島や上片桐にかけて被害が広がり、飯伊では竜東、竜西の標高550メートル以上の果樹地帯を直撃した。

 標高の低い場所は被害が少なく、北風を受けた標高の高い地域ほど被害が大きかったのが今回の特徴だ。被害状況(第1報)によると、収穫中のリンゴが中生種のシナノスイート、ジョナゴールド、陽光の3種。それに11月から収穫が始まる晩生種のふじ、王林、ナシは南水、西洋ナシのラ・フランスが大量に落下。

 他にもカットねぎなどの野菜、施設ではビニールハウス倒壊、損壊、破れなども。市町村別の被害額では、飯田市4810万円、松川町3035万円、高森町7649万円、喬木村2465万円、豊丘村が575万円で計約1億9000万円となった。

 このうち、晩生種のふじが被害総額の75%を占めた。算定被害額は落下のみで、樹に残っているものは含まれず、枝ずれなどで品質低下分などを加えると被害額はさらに増えそうだ。

 市町村別で最も被害が大きかった高森町では、同JA高森地域事業本部でまとめた被害状況によると、洋ナシが30アールで87万5000円。リンゴのふじが55ヘクタール4567万円。ふじ以外のリンゴは26ヘクタール2156万円、柿が67ヘクタール811万円。

 このほか、野菜ではカットねぎが20アールで倒伏して24万円。農業施設ではパイプハウス7棟に150万円―などとなった。

 同町がなぜか最も大きな被害を受けた格好だが、場所によっては全収穫予想数量の7―8割も落下し、意気消沈してしまった農家もいるという。同事業本部では「ことしは春先の凍霜害で着果量がモモで平均3割減、ウメは半作、ナシとリンゴも2―3割減、柿は2割減、それに不況の追い打ちでことしの農産物は全般に価格が低迷している。これではとても被害農家はやっていけない。再生産につなげるためには、町に可能な限りの支援を求めたい」と語る。

 要望内容は▽再生産への融資に対する利子補給▽傷ついた樹の防除薬剤費の補助▽落下果樹の廃棄処分費の補助―の3項目で、21日にも町を訪れ熊谷元尋町長に支援を要請する。

  

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