台風16号、311世帯に避難勧告 路肩の崩落や土砂流出も

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[ 2016年 9月 21日 水曜日 18時12分 ]

飯田南木曽線の崩落現場。前方に猿庫の泉の入口がある

 非常に強い台風16号は20日午後9時ごろ、浜松市付近を東に進んで飯田下伊那に最接近し、その後東海道沖で温帯低気圧に変わった。飯田市は市内の土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の311世帯873人に避難勧告を出し、61人が公共施設に一時避難。県道の一部が路肩の崩落や土砂流出で通行止めになるなどの被害があり、JR飯田線も一時運転を見合わせた。21日午前9時現在、人的な被害は確認されていない。

 浜松市付近を通過時の16号は中心気圧1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートル。1時間に約30キロの速さで東に進んだ。

 台風接近と秋雨前線の影響により、飯伊では18日から雨が降り、同日から20日午後11時までの累加雨量は飯田が160ミリ、上久堅が172ミリ、南信濃が150・5ミリに達した。

 20日の24時間雨量は飯田106ミリ、南信濃56ミリ、阿智村浪合152・5ミリ、阿南106ミリ。1時間降水量は飯田21ミリ、南信濃21・5ミリ、浪合31ミリ、阿南36・5ミリだった。

 台風16号接近の影響で、市内では17件以上の倒木と4件の土砂崩落、2件の道路路肩崩落のほか、防犯灯損傷と床下浸水の恐れ各1件が確認された。

 県道飯田南木曽線では猿庫の泉入口手前50メートル付近で路肩崩落があり、21日午前7時半まで全面通行止めに。同為栗和合線には土砂が流出し、全面通行止めとなった。

 土砂流出は千代の県道下條米川飯田線と下久堅下虎岩でも発生。久米の市道は路肩崩落で段差が生じ、通行止めが続いている。

 倒木は龍江、上久堅と伊賀良、上郷黒田、川路などであり、中村と三日市場の200戸が停電。黒田の市道は一時通行止めになった。川路では竜峡中通学路の防犯灯が壊れた。

 桐林では住宅敷地の裏側でのり面が崩落し、敷地内に土砂が流れ込んだ。龍江では1軒の床下浸水を防ぐため、消防団が土のうを積んだ。

 上郷飯沼では住宅物置横の石積み(幅4メートル、高さ2メートル)が隣の畑に崩落。毛賀では事業所の倉庫壁が崩れた。

 飯田市は累加雨量が100ミリを超え、災害発生の恐れがある1時間30ミリ以上の降水量が予測されたほか、日没も午後5時過ぎと早かったことから同日夕、羽場と上久堅、伊賀良、鼎、上郷、上村の6地区に避難勧告を発令した。

 避難者の内訳は橋北2人、羽場9人、下久堅6人、上久堅13人、龍江3人、千代10人、伊賀良13人、鼎と上郷各1人。午後8時から同10時すぎまでに帰宅した。

 市内小中学校のうち、三穂小と川路小は授業を短縮。阿南高校は午前中で授業を打ち切り、飯田女子高では電車通学する生徒のうち、天龍峡以南の生徒数人を昼までに下校させた。飯田OIDE長姫高定時制は休校とした。

  

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