台風21号、飯伊に爪痕 リンゴ中心に農業被害 

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[ 2017年 10月 24日 火曜日 16時55分 ]

決壊した遠山川の護岸

 超大型で非常に強い台風21号は勢力を保ったまま北に進み、23日未明、飯田下伊那地域に最接近した。強い風が長く吹いた影響でリンゴを中心とした果樹が落下したほか、道路への土砂流出や護岸の決壊、工場の床上浸水などの被害もあった。

 降り始めの21日午前8時からの総雨量は飯田75ミリ、南信濃172ミリ、阿智村浪合186・5ミリ。最大瞬間風速は飯田18・7メートル、南信濃12・3メートル、浪合11・9メートルで、局地的に強風が吹いた。

 JAみなみ信州によると、松川町と高森町、豊丘村、喬木村、飯田市座光寺、下久堅などの果樹園では、10日から半月後の収穫を予定していた「ふじ」など、リンゴを中心とした果樹が落下。ネギは広い範囲で倒れた。

 松川町―飯田間の竜東・竜西では、野菜や花のビニールハウスがめくれ上がったり、同JAが所有する複数の施設でシャッターが壊れるといった被害もあった。

 飯伊の被害額は県が集計中だが、リンゴの落果を中心に数千万円にのぼるとみられる。

 JA営農部は「3~5割落ちてしまった農家もある。11月の出荷を控えた大事な時期だった」、回収作業に追われた豊丘村の女性は「9月の台風18号の時と同じくらい落ちてしまった」と落胆した。

 全世帯を対象に避難勧告が発令された南信濃押出の夜川瀬トンネル付近では、水量が増した遠山川の護岸が決壊した。

 千代の工場では、建物近くの排水路があふれて工場内に入り、従業員が対応に追われた。製品への影響はなかった。

 始発から全線で運転を見合わせていたJR飯田線は、午後2時32分に新城駅~辰野駅間の上下線で運転を再開した。

 道路への土砂流出は南信濃八重河内、売木村の村道ガッタラ線などで発生。阿智村春日の蝶々橋付近では村有地のり面が崩落した。

 飯田市は30カ所に避難所を設け、7世帯14人が避難した。

  

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