天竜川下り舟安全性をアピール、関係機関が点検実施

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[ 2014年 4月 19日 土曜日 14時53分 ]

 飯伊地区観光客安全対策推進会議(会長・有賀秀敏下伊那地方事務所長)=事務局・同地事所商工観光課=は18日、ゴールデンウイークを前に、天竜川の川下り舟の事故防止を目的に運航体制やコースなどの総合的な安全点検を行った。

 午前中は天竜舟下り、午後は天龍ライン遊舟を対象に実施。飯田、阿南両警察署、飯田労働基準監督署、飯田広域消防本部、天竜川上流河川事務所、飯田市、泰阜村、両社、事務局から延べ約50人が参加した。

 天竜舟下りでは、杉本忠社長以下役員らが安全対策について説明した後、弁天港で事故を想定し救助訓練を行い、通報から落水者救助、救命救護、救出などを確認した。同社では創業以来、小型船舶用救命クッションを舟に備え付けているほか、センサーが水を感知するとボンベの力で自動的に膨張する自動膨張式救命具を2003年から乗船者に着用してもらっている。

 救助訓練では、杉本社長が自ら落水者に扮し、この救命具を着て川を10分ぐらい流されていく“迫真の演技”で安全性をアピールした。無事に“救助”された同社長は「生身の人間がやることで訓練も真剣になれる。どこもやっていないが、当社では数年ほど前からやっている。足を使わずに手だけでこぐのがコツ」と話していた。

 この後、参加者は弁天港から時又港まで乗船し、危険箇所や救助体制など安全対策推進項目について点検。マイクロバスで弁天閣へ戻って検討会を開き、改善点や気がついたことなどについて意見交換した。

 同推進会議の松田光弘会長代理(下伊那地事所副所長)は「3年前に浜松市の天竜川で起きた転覆事故の影響を受けて利用者が減少した。安全性をアピールし、観光需要回復の一助になれば」と期待を込めた。

 天竜舟下りによると、昨年5月から4月の現時点までの乗船客は6万人弱と前年度に比べ若干増加。3年前の風評被害から抜け出せたが、バスの運転手の時間規制が変わり、日帰りツアーが減っている。天龍ライン遊舟によると、昨年4月から3月までの乗船客は3万人強で前年度に比べやはり若干増加。消費税増税分を据え置くなどして今年度は5万5000人の利用を見込んでいる。

  

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