山田洋次監督「母と暮せば」12日公開 杵原学校再び映画に

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[ 2015年 12月 8日 火曜日 13時41分 ]

 飯田市竹佐の杵原学校の名誉校長でもある山田洋次監督の映画「母と暮せば」が12日から、飯田センゲキシネマズをはじめ全国で公開される。ことし5月には杵原学校の木造校舎でロケを行い、山本小2、3年生28人もエキストラ出演した。同じく飯田で撮影された「オレンジ」も同日公開される。

 「母と暮せば」は、広島を舞台にした井上ひさしさんの「父と暮せば」と対になる作品として戦後70年の企画として製作された。原爆投下から3年後の長崎を舞台に、助産師として暮らす伸子(吉永小百合さん)の前に原爆で亡くなった息子・浩二(二宮和也さん)が現われるストーリー。山田監督が初めて手掛けた優しく泣けるファンタジー作品だ。

 杵原学校が山田監督の映画のロケに利用されるのは2007年の「母べえ」に引き続き2回目。山田監督は4月10日にロケの下見に杵原学校を訪れた時、木造校舎内での模擬授業を一般の観光客とともに体験した。古い建物が地元の人々によって今も生かされている姿に深く感銘を受け、杵原学校の名誉校長就任を引き受けた。山田監督が特定地域の名誉職を引き受けるのは異例なこと。

 5月上旬に行われたロケには山田監督と二宮さん、黒木華さんらが訪れた。中庭や教室、廊下を使い、二宮さん演じる浩二の回想シーン、黒木さん演じる町子が児童に囲まれながらオルガンを弾くシーンなどを撮影した。山本地区の住民が五平餅と旬の野菜の漬物、山菜の天ぷらなどを差し入れし、スタッフから好評を博した。

 中島雄三山本地域づくり委員会長は「杵原のシーンは劇中のわずかな部分かもしれないが、地元にとっては大変な喜び」と語る。来訪時に同行してきた井上征雄杵原学校応援団長は「(木造校舎内で)授業を受けた時、撮影する映画のシーンと重ね合わせて感じ入った様子だった。杵原学校を特別に思ってくれることをありがたく思う」と話していた。

 杵原学校内には「母べえ」のロケの様子を保存した教室が設けられているが、今後は「母と暮せば」の教室も設ける予定。撮影時に使ったままの黒板が保存されている他、今後、撮影風景などのパネル展示など企画していく。

  

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