市民3万人が一斉訓練 南海トラフ想定し意識高める

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[ 2014年 9月 2日 火曜日 11時12分 ]

 「防災の日」を前に、飯田市は31日、南海トラフ巨大地震を想定した総合防災訓練を行った。市内19地区の市民約3万3600人が参加。発生時にその場で身の安全を確保する「シェイクアウト訓練」を全域で行ったほか、メーン会場の追手町小学校では避難所の開設・運営、けがの程度に応じて優先度を区分するトリアージ、救急救命法など多彩な訓練を展開し、防災意識を高めた。

 午前8時に駿河湾内陸部を震源とするマグニチュード9・1の南海トラフ巨大地震が発生し、震度6強の揺れを、30分後にも震度5強の余震を観測したとの想定で行った。

 シェイクアウト訓練は2回の地震発生想定時刻に訓練用の緊急地震速報を使って行った。市民らが自宅や事業所、外出先などの所在地で姿勢を低くしたり、机の下に潜ったりし、揺れが収まるまでの約1分間、頭や体を守った。

 追手町小学校では、参加者たちが瞬時に身をかがめ、市が推奨する「ダンゴムシのポーズ」をとった。

 避難所開設・運営では、初めて一般住民でも建物の被災状況をチェックできるシートを活用した訓練も実施。追手町小では県建築士会飯伊支部と市地域計画課、橋南地区の防火防犯部が、建物のゆがみや鉄骨の強度などを調べ、安全性を確認した後に開設した。

 その後は、同校に市民約280人が避難し、校庭で多彩な訓練プログラムを展開した。

 飯伊地区包括医療協議会を中心とした医療救護訓練では、医師らが負傷や症状の程度を診断するトリアージを進めた。

 飯田広域消防の救急救命士による心肺蘇生法の講習には、幅広い年代が参加。AEDの使用法なども学び、実践した。

 この他、自衛隊による倒壊家屋からの救助訓練、市消防団による初期消火、給水車による飲料水の提供、日赤奉仕団による炊き出しなどの訓練を実施した。

 橋南まちづくり委員会の原勉会長は「市街地の特殊事情も踏まえ、自らの命を守るという視点で、多彩な機関と連携して訓練することができた。今後は、自ら避難できない人や独居高齢者などへの声掛けも意識していきたい」と話した。

 同地区防火防犯部の部長(68)は、土砂災害を想定して6月に地区内で実施した訓練の成果が出ていると評価。「防災意識が高く、動きも機敏だった」と繰り返すことの大切さを強調していた。

  

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