飯田市消防団の辞令交付式が24日夜、鼎中平の市鼎文化センターであり、牧野光朗市長と宮下和博団長が、変革期に入団した67人と昇格者149人に期待を語り、退団者各149人の労をねぎらった。
市消防団は「消防団を中核とした地域防災力の充実強化」を柱とした市第11次消防力(消防団)整備計画の初年にあたる来年度を、大きな変革期と位置付け、機動救助隊を発足させるほか、本部に女性部を新設し、学生分団の立ち上げも検討するなどの新機軸を打ち出している。
宮下団長は訓辞で「最も重要なのは人材。大規模災害に大きな役割を果たしてほしい」と強調し、団員の確保と有事に備えた訓練の必要性に触れた。
新入団員67人は昨年の辞令交付時より6人多いが、ことしは退団者も昨年より35人多く、団員は同日現在1250人ほど。従来より50人減らした新定員の1345人を95人下回っている。
昨年度は年度途中で22人が加わり、1270人まで増やした実績があり、新年度も引き続き勧誘に力を要れ、定員に少しでも近づけたい考え。
市消防団係は「女性部による広報、新設するホームページでも市消防団の変革について発信し、入団につなげたい」としている。
この日は新任幹部を代表して第2分団(橋北)の男性(31)が答辞を述べ、新入団員を代表して第13分団(千代)の男性(24)が宣誓した。