恵那山トンネル災害図上訓練~多重事故想定し初実施

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[ 2012年 8月 13日 月曜日 12時43分 ]

 8月10日の「道の日」、中日本高速道路名古屋支社などは中央自動車道恵那山トンネル内での多重事故を想定した初めての高速道路災害図上訓練を、飯田市育良町のシルクプラザで実施した。関係機関が顔を合わせながら、それぞれの立場で災害時を模擬体験し、状況の予測や判断、連携のあり方について確認し合った。

 これまで毎年11月に実施している同トンネル(延長・下り線8489メートル、上り線8649メートル)総合防災訓練は実地を中心とした訓練だったが、より大規模な事故を想定した図上訓練を行うことで、県境をまたいだ関係機関の一層の連携強化を図ることが狙い。長野・岐阜両県警高速隊や飯田広域消防本部、南信州広域連合、中津川市消防本部などから約150人が参加した。

 訓練は地図を囲みながら議論するDIG(ディグ)方式を採用し、現場責任者などを対象に3班(1班あたり14人)に分けて実施。開始時に発表される事故想定内容について、初動対応から処理完了までの一連の流れを訓練者各自の立場で説明し、関係機関との連携方法を討論した。

 午後1時32分にトンネル内での事故発生を知らせる第1報が届くと、トラックやバス、乗用車が絡み、漏れ出した燃料の軽油に引火して煙が出ている―とする第4報までを聞き、各所属でどのような初動をとるかを話し合った。参加者らは地図上にミニカーを配置して事故状況を把握すると、「救助側と排煙側を設定しないと共倒れになる」など問題点や課題点を抽出。安全確保や火災への対応、傷病者の救出など考えられる状況を想定しながら互いの仕事内容を理解した。

 関係機関同士の連携が不十分だったとして、11月の実地訓練を前に初めて行われた図上訓練は、今後も毎年開く方針。同支社飯田保全・サービスセンターの柴田治人所長は「11月10日に中央道全通30周年を迎える。恵那山トンネル開通からは37年になるが、現在までにトンネル内火災や多重事故は起きていない」と振り返り、「想定の範囲外という言葉は使えない。参加者が伸び伸び訓練することで、今後の総合訓練につながるよう期待したい」と話した。

  

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