機動性高い最新機器実演

その他

[ 2020年 11月 18日 水曜日 15時30分 ]

 土砂災害を想定した国土交通省中部地方整備局の防災通信訓練が17日、大鹿村の大西公園などを会場に行われた。「カーサット」や「全天候型ドローン」など最新の通信機器を活用し、情報収集や伝達、共有などを確認した。

 テックフォース(緊急災害対策派遣隊)活動の一環としての通信訓練で、天竜川ダム統合管理事務所など中部地整管内の県内4事務所と大鹿村が参加した。大西公園付近を被災想定現場に設定し、大鹿村役場で現地対策本部を設営した。

 災害で通常の通信回線が途絶した場合を想定し、複数の機器を設置して接続を確認。被災現場と村役場、天竜川ダム統合管理事務所や中部地整本局、国交省本省などを通信で結んだ。

 訓練では通信衛星を介し、防災ヘリコプターからの映像配信、全天候型ドローンとカーサットによる映像配信、徒歩での通信機器「公共BB」と衛星通信車による映像配信を展開。各災害対策本部と自治体をつなぎ、ウェブ会議での情報共有も行った。

 訓練で活用した全天候型ドローンは、ヘリコプターが飛行できない強風下でも飛行できるドローン。災害時に天候の回復を待つことなく上空からの状況把握が可能という。2018年3月に開発が完了し、すでに天竜川上流河川事務所と天竜川ダム統合管理事務所に配備されている。

 一方、カーサットは、通信衛星を自動追尾できるアンテナを搭載した車両。従来の通信衛星車両より小型で機動性が高く、車載カメラなどから映像や音声、位置情報を通信できる。

 全天候型ドローンなどと連携することで、車両が進入できない現場の映像収集やリアルタイム配信なども可能になる。今春、全国に10台、中部地整には1台が配備された。

 全天候型ドローンとカーサットを組み合わせた訓練は、中部地整管内では初めて。被災想定現場を担当した天竜川ダム統合管理事務所の下平暢保防災情報課長は「新規に導入した機器の機動性の高さを確認できた。今後の災害時において、速やかな情報通信体制の確立に寄与すると確信している」と話した。

◎写真説明:最新機器の「全天候型ドローン」と「カーサット」

  

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