砂漠に緑を取り戻そう 「草原の風」が内モンゴルで7回目の植林

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[ 2010年 6月 4日 金曜日 16時26分 ]

 中国・内蒙古自治区(内モンゴル)との友好活動を進めているNPO法人「草原の風」(中田忠夫理事長)はこのほど、現地での植林を終えて帰国した。通算7回目の今回も「砂漠に緑を」を合言葉に、オルドス県オトクチ市で数千本のポプラやヤナギを植栽。現地では地道な活動が実を結んで少しずつ緑が戻り、作業中も地中から水が出るなどして参加者たちを感激させた。

 植林の旅は今回が7年連続7回目。4年前からは日中緑化交流基金助成事業プロジェクトに指定され、新たな6カ年計画を推進している。

 今回の植林隊は、飯田下伊那地域の在住者に加え、全国各地から呼び掛けに応じた人を含む過去最大の40人で結成。交流を続けている同自治区のオルドス県オトク地域に赴き、植林地としているスミト村シュリゲ地区で作業を展開した。

 2日間にわたって行われた作業には、自治区営林局や村民、草原の風が教育支援をしている現地の小中学生らも参加。総勢100人が一斉にスコップを握り、深い竪穴を掘ってヤナギやポプラの苗木2万本余を植えた。

 砂地を1メートルほど堀り下げる重労働だが、50―60センチほど掘ると湧水する場所もあり、植林隊の面々を感激させた。

 果樹産地をつくろうと、リンゴやナシ、ブドウなども植樹。井戸を2つ掘り、草原の復活に期待を寄せた。

 現地は数十年前まで、遊牧民たちが家畜を放す草原だった場所。ここ十数年間で極度の砂漠化が進み、かつて彼方まで草木が見られた場所が砂地になっている。

 草原の風の地道な活動や現地メディアを使った積極的な周知により、当初は非現実的と受け止めていた遊牧民たちが「植えることを覚えた」(ホウ・現地政府林業局長)。緑化意識が芽生え、6カ年計画の2年目から遊牧民たちも本格的な植林に乗り出している。

 草原の風は、同自治区出身で飯田市鼎在住の佐々木ハスゲレルさんとの出会いをきっかけに支援活動を展開。植林や医療機器の寄付、就学支援を柱に渡航も重ねている。

 ハスゲレルさんは「少しずつ緑が蘇っていて、感謝しきれない。みなさんの協力のおかげで遊牧民たちの間に緑化意識が広がりはじめている」と謝辞。牛山満智子副理事長は「小さな取り組みだが、思いや姿勢が現地に伝わったことが何より大きい」と話していた。

  

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