飯下建設業人材育成支援センターによる中学校木工教室がこのほど、飯田東中学校で開かれた。
飯下建設産業労働組合連合会に属する大工、家具職人ら9人が同校を訪れ、授業で木製ラックづくりに取り組む1年生3クラスそれぞれで、2時間ずつ指導協力。かんなやげんのうの使い方を実演を交え丁寧に教えながら、ラックの組立て作業に挑戦する生徒らを、たくみのわざで手助けした。
同教室は10年以上続く恒例イベント。子どもたちに木工を楽しんでもらうことで、担い手不足が課題となっている建設業の人材育成、確保につなげる狙い。ことしはこれまでに、竜峡、竜東、飯田西、緑ケ丘、松川中学校で実施している。
同連合会副会長で、この日指導にあたった植竹孝明さんは、「みんな一生懸命作業していてうれしく思う。ものづくりが好きな子どもは多いはずだが、機会がない。こうした活動を長く続けていくことで、大工や木工職人などに興味、関心を持つ子どもたちを増やしていけたら」と話していた。
また、指導を受けた生徒(12)は「かんながけは初めての体験。難しかったけど楽しかった。職人の皆さんが分かりやすく丁寧に教えてくれて、きれいに本棚をつくることができた」と笑顔を見せていた。