来年とことし3月卒業予定の大学生、短大生、専門学校生、3年以内の既卒者を対象とした「ふるさと就職ガイダンス」が7日、飯田市育良町のシルクプラザで開かれ、県内外の大学などに通う地元出身者らが飯田下伊那地域の企業45社と個別面談した。
飯田職業安定協会(柴田忠昭会長)が主催。雇用情勢の先行きが不透明なことから、学生たちは危機意識を募らせて会場内を奔走していた。
4月の就職活動解禁を前に、企業、学生の双方に備えてもらおうと同協会が8年前から開いている。ここ数年は直後に卒業を控える学生や3年以内の既卒者にも門戸を広げている。
リクルートスーツに身を包んだ学生たちは、開会前から会場に集合。入り口で案内を受け取ると、一通り目を通し、続々と面談テーブルに並んだ。
参加した企業は製造、建設、サービス、小売、運輸、卸売など多彩な業種の45社。人事担当が事業概要や採用計画、求人内容、処遇、応募方法などを説明した。
地元企業の説明を直接聞ける貴重な機会とあって、県外の大学に通う地元出身者の姿が目立った。
戦線の早期化を受け、今年度は12月にも同様の企画を初開催しているが、2回連続で参加する学生も多かった。
同協会事務局は「地元企業にとってはUターン者を含めて優秀な人材を獲得するチャンス。多くの人に地元に戻って地域づくり、産業振興に貢献してもらえるよう、積極的な求人をしていただければ」としていた。