南信州広域連合は29日、飯田市で白梅の開花が観測されたと発表した。平年より31日、昨年より39日早い。エルニーニョ現象による暖冬で、例年よりかなり早い開花となった。
観測木は飯田市高羽町の高羽合同庁舎敷地内にある旧飯田測候所が指定していた旧標準木。2006年の測候所無人化以降は、広域連合の気象アドバイザーが観測を続けている。
29日に同アドバイザーが5輪の花が開いていることを確認し、開花を発表した。
12月の気温が平年を2・0度上回るなど記録的な高温となり、1月に入っても中旬まで高温状態が続いていたため、例年より早くほころび始めていたが、このところの気温低下により、開花は足踏みしていたという。
28日の高温で開花が進み、29日に開花の目安となる「5~6輪咲いた」状態となった。
旧測候所が観測していた時代も含め、1953年以降で白梅の開花が最も早かったのは64(昭和39)年の1月15日。最も遅かったのは84年の4月6日だった。
暖冬の影響で、飯伊ではすでに各地で梅の開花が進んでいる。