飯田下伊那地域は29日も気温が上昇し、午後1時半現在、飯田の最高気温が34・4度まで達し、この夏一番の暑さとなっている。6月では観測史上の最高値を更新。飯田市南信濃では35度を超える猛暑日になった。
北日本を除く広い地域が太平洋高気圧に覆われ、北側の梅雨前線に向かって温暖な空気が流れているため、列島各地で気温が上昇している。
飯田では、1987年の6月6日観測した33・9度を超え、6月では1898年の統計開始以降の最高値となった。南信濃の観測点では同現在、35・6度まで上昇し、6月では史上初の猛暑日となっている。
最高気温が30度を超える飯田の真夏日は、同日でことし6日目。梅雨明けを前に暑さが本格化しており、長野地方気象台は「向こう1週間も平年より高い気温が予想される」として水分をこまめにとるなど熱中症への対策を呼びかけている。
気温の上昇を受け、飯伊では各地のプールで子どもたちの歓声が響いた。
市内の保育園では、園児31人が園舎内のプールで水遊びを満喫。浮き輪やビート板をつかって浮いたり、水しぶきを上げてはしゃいでいた。
中部電力が同日午前8時に発表したでんき予報によると、同日の予想最大電力は午後2―3時の2420万キロワットで、ピーク時の供給力2625万キロワットに対する評価を「やや厳しい」としている。