飯田広域消防本部が消防救急デジタル無線施設と指令施設整備の竣工式

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[ 2014年 3月 15日 土曜日 9時41分 ]

 飯田広域消防本部は14日、一昨年度から3カ年計画で進めてきた消防救急デジタル無線施設と指令施設整備の竣工式を同本部で開いた。GPSを使った災害(通報)場所の正確な把握や、災害弱者からのEメールによる受信が可能になるなど、さまざまな事態に対応できるシステムを導入した。総事業費は約9億5000万円。

 昨年12月1日から仮運用を開始した新たな指令施設は、指令台がこれまでの2席から4席に増加。大規模災害などで119番通報の混雑が見込まれる場合は最大6事案までの受付が可能になった。また家庭や携帯電話、IP電話からの通報は位置情報通知システムにより場所をピンポイントで特定でき、GPSで車両の動きを管理して現場の状況をデータや映像で本部へ送ることもできる。

 デジタル無線化は、現在ある基地局施設を活用してアナログと同程度の電波カバー率を確保。既存の3局に加え、新規に根羽や売木、大鹿村に基地局を設置してアナログ時の不感地帯の一部を解消した。残る不感地帯での通信確保には今回新たに導入した可搬型衛星宇宙局VSAT(ブイサット)を活用する。

 竣工式典には首長や施工業者など来賓も含め約70人が出席。牧野光朗南信州広域連合長は式辞で「リニア新幹線や三遠南信自動車道など地域が大きく変わろうとする中、災害は大規模かつ複雑化しており、防災への住民の期待は大きい」とした上で、「災害に強い地域づくりに励みたい」と述べた。山田耕三消防長も高齢化や都市化で消防を取り巻く環境は多様化していると指摘。「早い出動指令により的確な対応を行いたい」とした。

 式典後には新指令施設に場所を移し、119番通報模擬訓練を見学。同消防本部警防課は「新システムの導入で通報から出動までの時間が旧システムよりも20秒程度早くなった」などと説明した。Eメールによる通報「メール119」には、現在までに14人が登録しているという。

  

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