飯田広域消防本部が管内の火災・救急・救助統計発表

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[ 2011年 1月 22日 土曜日 9時30分 ]

 飯田広域消防本部(澤柳陽一消防長)は21日記者会見を開き、同本部管内2010年の火災・救急・救助統計を発表した。10年に発生した火災は73件で09年より23件減少。過去10年を見ても最少の発生件数となった。一方、救急出動件数は、猛暑による熱中症患者の搬送や、高齢化を背景とする急病者の増加などにより、6349件と469件増えた。過去10年でも最多の件数となっており、01年と比較すると1764件増加している。

 火災の内訳を見ると、建物火災が36件(前年比21件減)で全体の50%近くを占め、以降、その他火災27件(同比増減なし)、車両火災8件(同比2件減)、林野火災2件(同比4件減)と続く。火災による負傷者は12人で1人増、死者は6人減の1人で、夜間の建物火災で、高齢者が亡くなった。

 出火原因で最も多かったのは「たき火」と「たばこ」で、それぞれ10件ずつ。たき火は前年比3件減、たばこは5件増加した。次いでコンロ6件(同比3件減)。建物火災36件のうち、13件がたばこまたはコンロによるもの。たばこは吸殻を可燃性のゴミ袋に入れるなど、不適切な処理によるものが目立った。また、たき火など屋外で火を取り扱っていた時に発生した火災の経過は、風にあおられるが8件、その場を離れる・目を離す、消火不十分が各4件などとなっている。

 救急出動件数の内訳は、急病が3929件(同比378件増)と全体の約60%を占め、次いで一般負傷962件(同比3件増)、交通事故562件(同比15件増)などとなっている。10年は猛暑の影響により熱中症と思われる患者の搬送者数が激増。前年比125件増の148件、149人が搬送された。

 出動後搬送された傷病者は6124人。このうち、死亡・重傷・中等症の割合は57・6%、入院加療を必要としない軽傷の割合は42・4%だった。年齢別に見ると、高齢者の割合が63・1%と最も高い。

 救急隊が搬送した心肺停止患者は253人。このうち157人、62・1%に対しバイスタンダーによる心肺蘇生が行われ、10人が社会復帰を果たしている。同本部では10年までの3年間で149回の救命講習会を開催し、延べ1796人が受講。バイスタンダーによる心肺蘇生実施率の全国平均は42・1%であり、大幅に上回る実施率から、応急手当の重要性が地域へ普及、定着してきたことがうかがわれる。

 救助活動状況は、出動件数162件(同比4件増)、活動件数109件(同比14件減)、救助人員111人(同比15人減)となっている。ヘリコプターによる救助活動は10件で、山間地の救助現場から直接救出し病院へ搬送したもの。特異な救助出動としては、大鹿村の工事現場集水井戸内での作業員救助、上村、南信濃地区での豪雨による土砂災害、風越山を遠足中の児童らが蜂に襲われた際の、ヘリコプターによる搬送活動などが挙げられた。

 澤柳消防長は、「ヘリコプターを使用しての救助・救急活動は、広範な中山間地を管内に持つ飯田広域消防では、現着・搬送時間の短縮を図れるなど有効となる。今後も積極的に活用していきたい。ことしも引き続き、各種啓発活動を通じて、子どもから高齢者まで幅広く防火・防災意識の高揚に努めたい」と話していた。

  

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