高森町交通安全協会(園田茂義会長)は17日、65歳以上の高齢ドライバーを対象にした「シルバー交通安全講習会」を同町吉田の天
竜自動車学校で開いた。
高齢者が当事者となる交通事故が増えているのを受けて、初の試み。車やバイクの免許を所持する町内の67~92歳の男女30人が参加した。
同自動車学校職員や同安協らの指導で横断歩道の渡り方を再確認し、実際に車に乗って教習コースを走行しながら車間距離や後方感覚などを診断した。
うち横断歩道では、時速50キロの車に見立てた光センサーを使って安全に渡るタイミングを体感。渡りきる前に衝突を知らせるブザーが鳴る参加者の姿もあり、講師を務めた飯伊交通安全協会の河合勇専務理事は「足元ばかり見ていては車の流れが分からない」と指摘した。
河合専務理事は、安全に渡る方法として「車が近づいたら渡らない。横断歩道に入る前に、まず立ち止まって左右を確認するのが第一」といい、渡っているときは足元ばかり見ず、広い視野で車の流れを確認しながら歩くよう説明。夜光反射材の効果も強調し、夜間歩くときは必ず着用するよう呼び掛けた。