29日北部や竜東で降雹、摘果期のリンゴやナシに被害

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[ 2014年 5月 31日 土曜日 11時12分 ]

 松川町や竜東の一部地域で29日午後、降雹(こうひょう)があり、摘果作業中のリンゴやナシなどに被害が発生した。松川町では最大で100円玉ほどの大きな粒が降った地域もあった。被害額は30日午前現在、2億円に上る見通しとなっている。

 高気圧の影響で飯伊は朝から好天となったものの、午後に大気の状態が不安定になり、1時過ぎから一部の地域で雨雲が広がって雷が鳴り雹が降る地域があった。

 JAみなみ信州や各町村の役場などによると、雨雲は西南に移動したため、午後1時過ぎから3時ごろにかけて、松川町や高森町、豊丘村、喬木村、飯田市上久堅、同市南信濃などで降雹が確認された。

 松川町では最大で100円玉ほどの大きさ、ほかの地域では米粒ほどだったという。

 リンゴやナシの果樹農園が広がる松川町上片桐地区では10分間ほど雹が降り続いた。

 成長中の果実に当たって傷が付く、打撲や擦れの被害が発生。すでに摘果を終え、残した中心果が被害を受ける農家もあった。

 2日前にナシとリンゴの摘果を終えたばかりという同地区の男性(74)は「上片桐でここまでの被害が出るのは6月9日に降った1981年以来。昨年の凍霜害を乗り越えて順調に生育していただけに、やりきれない」と肩を落とした。

 JAや市町村が被害状況を確認中。被害額は同現在までに、飯伊全域で2億円に迫る見通しになっている。

 JA営農部は、摘果前の園地に対して被害果を落とす摘果を指導。すでに終えている農家には、樹木の感染を防ぐ農薬の特別散布を求め、来週から始まるナシの技術講習会でも指導を徹底する。

 長野地方気象台によると、29日は飯田で29・0度、飯田市南信濃で29・7度と真夏日に迫る最高気温を観測した。

 上昇した地面の温度と、上空の冷たい空気との間に温度差が広がり、大気の状況が不安定になり、雷や降雹をもたらせた。

 大気が不安定な状況は31日まで続く見込みという。

  

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