17日午後0時13分ごろ、「JR飯田駅近くのトイレに爆弾を仕掛けた」と、女性とみられる声で119番に電話があり、現場に駆けつけた飯田署員が、駅に隣接するアイパーク内のトイレから不審物と思われる紙袋を発見した。同日午後4時過ぎ、県警機動隊爆発物処理班が確認作業を行ったところ、紙袋の中身は紙くずであることが判明した。同署では威力業務妨害の疑いで、電話と紙袋の関連性など調べを進めている。
同署によると、紙袋はA4サイズほどの大きさで、封をされた状態で身障者用トイレの床に置かれていたという。
現場は万が一の際に備え、多くの警察官や消防隊員らが待機。アイパーク入口付近では交通規制が行われ、近隣住民への自主避難が呼び掛けられるなど、一時緊張が走った。また、処理班が作業を行う間、JR飯田線の運行が見合わせられたが、短時間だったため、ダイヤに大きな乱れは出なかった。
現場近くの会社に勤務する40代の男性は「本当の爆弾ではなくほっとしたが、人騒がせで迷惑」と憤りの表情を見せていた。