強盗殺人で61歳男逮捕

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[ 2019年 6月 28日 金曜日 16時24分 ]

 飯田市松尾清水の無職、小林正敏さん(当時82)が今年4月、自宅で殺害されているのが見つかった事件で、飯田署の捜査本部は27日、住居侵入と強盗殺人の疑いで、同市松尾新井の無職、荒木忠治容疑者(61)を逮捕した。認否は明らかにしていない。

 同日夕、県警の山口康弘刑事部長らが飯田署で記者会見を開いて発表した。

 捜査本部は、荒木容疑者が盗み目的で侵入し、見つかったため犯行を隠そうとして殺害したとみて調べている。凶器については捜査中を理由に明らかにしなかった。

 逮捕容疑は、4月15日午後2時25分ごろから午後10時52分ごろまでの間に、小林さん宅に侵入し、屋内を物色中、在宅していた小林さんに見つかったため、頭部を鈍器のようなもので複数回殴り、出血性ショックで死亡させた疑い。

 荒木容疑者は小林さんの自宅から約2キロ北のアパートに住んでいた。捜査本部によると、小林さんと知人の可能性もあるという。

 捜査本部は1日80~120人態勢で捜査を続け、延べ約6000人の捜査員を動員した。

生活保護を不正受給
詐欺の疑いでも逮捕、起訴

 小林さん殺害の捜査過程で、荒木容疑者の生活保護費の不正受給が判明した。捜査本部は7日に詐欺の疑いで荒木容疑者を逮捕し、長野地検は27日に同罪で起訴した。

 逮捕容疑は、昨年12月からことし3月までの間、何らかの方法で242万円の収入を得ていたにもかかわらず、市に届け出ることなく、ことし1月から4月までの間10回にわたり、生活保護費51万6130円をだましとった疑い。

 市福祉課によると、荒木容疑者は病気の後遺症で働けないことを理由に、5年ほど前から生活保護費を受給し始めた。一人暮らしで近くに親族がおらず、資産もなかった。

 ケースワーカーが2、3カ月に1度訪問し、最後に会ったのは事件後の5月中旬だった。容疑者に特段変わった様子はなかったという。

 5月下旬、市が把握していない口座があることが判明。昨年12月から1回につき数十万円の金が振り込まれていた。

 市は今月5日に被害届を出し、不正に得た金の返還を求める。

生活困窮者には見えず
現場の近隣住民は安堵の表情

 容疑者居住のアパート近くにある飲食店の50代の女性店員は「2年ほど前から顔を見るようになり、よくタクシーを呼んで出掛けていた」と話し、金に困っているようには見えなかったという。

 近くの楽器店の店主(62)は「この周辺はアパートが激増していて、自治会に入らないので、人間関係は希薄。(容疑者とは)近所付き合いがなかった」と話した。

 一方、小林さん宅の近隣住民は安堵の表情を浮かべた。70代の女性は「報道を見てほっとした。容疑者がどんな人かも分からず、鍵を閉めたかいつも不安だったので、これで一安心」と話した。

荒木容疑者を送検

 飯田署は28日、強盗殺人などの疑いで、飯田市松尾新井の無職荒木忠治容疑者(61)の身柄を地検飯田支部に送った。

 送検容疑は4月15日午後2時25分から午後10時52分ごろまでの間、同市松尾清水の無職小林正敏さん(当時82)宅に侵入。屋内を物色中に在宅していた小林さんに目撃されたことから頭部を鈍器のようなもので複数回殴り、死亡させたとされる。

◎写真説明:護送車に乗り込む荒木容疑者

  

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