「こんにちは県議会です」 人口の少ない平谷と売木で

政治・行政

[ 2016年 1月 21日 木曜日 13時51分 ]

 県議会が地域に出向いて課題や状況を把握し地域の意見を聞いて県政への反映を目指す「こんにちは県議会です」が19日、平谷村、売木村で相次いで開かれた。2003年度からスタートし、今回で20回目。高校生などの学生を対象に開いてきたが、今回は「中山間地域の活性化」をテーマに、県内で人口が一番少ない平谷村と二番目に少ない売木村で開催した。

 県議会の西沢正隆議長、小島康晴副議長(広報委員長、飯田市区)以下広報委員と地元選出の小池清氏(飯田市)吉川彰一氏、高橋岑俊氏(ともに下伊那郡区)の9人が参加した。

 平谷村のひまわりの館では、小池正充村長をはじめ村議会、教育委員会、農業委員会、農業等生産者組合、商工会、猟友会、地域おこし協力隊の代表ら13人が出席。それぞれの取組事例を紹介した後、意見交換を行った。

 村の出席者から「観光立村として地域を活性化していくには、観光イコール農業を中心にしながら、景観を大事にしていく必要がある」「有害鳥獣の被害をなんとかしないと農業ができないので、大きな予算を使っている。サルの被害はほとんどゼロになった」「山林にカラマツが多い。なんとか活用できる施策を」「児童生徒の増加対策が大きな課題になっている。雇用や住宅も大事」などの発言があった。

 県議からは合併協議に関する質問も。小池村長は「平成17年に中学生を含めて住民投票を行った。74%が合併賛成だったので、当時の村長が近隣の自治体に働き掛けたが、どこも合併してくれなかった」と説明した。

 ◇    ◇

 売木村の文化交流センターぶなの木では、清水秀樹村長をはじめ、農業法人ネットワークうるぎ、NPO法人つみくさの里うるぎなど計17人が出席。

 遊休農地を活用して米やトウモロコシを作り中京・東海方面に販売している農業法人の社長は「農業を学びたいというIターン者がけっこういるが、人件費がかかる。受け入れに対しての補助制度があればありがたい」と要望した。

 県営公園を管理する社長は「公園利用者の頭打ちを何とかしたいと平成20年から本格的に事業を始めた。夏は従業員が6~8人いるが、冬の職場がないので打開策を模索している」、宿泊施設の社長も「多くのランナーが来てくれるようになったが、冬場の誘客が苦しい」と訴えた。

 県議から「なぜ売木村か」との質問に、3年前に東京からIターンした女性は「地域おこし協力隊のセミナーに参加し、村長に声を掛けられ遊びに来た。とてもフランクに話せて、リアルに住むことが想像できた。適度な自由といろいろ応援してもらえて活動しやすい」と答えた。

 清水村長は「村が応援していろいろな組織が伸びてきた。一丸となって元気で活気のある村にしていきたい」と語るとともに、空き家対策について「アンケート調査を30数軒実施したが、貸してくれるのは2、3軒だけ。片付けや夏の利用などでなかなか貸してくれない。貸してもらいたい人はたくさんいるが応えられない状況」と説明した。

 終了後、記者会見で西沢議長は「県で応援できることがあれば県政に反映できるよう県議会活動に生かしていきたい」、小島副議長は「県庁から一番遠い地域の村で人口は少ないが一人一人が輝いている。つぶさに話を聞くことができてよかった。緊急雇用事業として県単独でできるものがあれば農業の雇用も含め研究していきたい」と語った。

  

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