「市民と議論積み重ねる」 牧野さん市政経営の抱負語る

政治・行政

[ 2016年 10月 12日 水曜日 16時38分 ]

4選一夜明けで穏やかな表情の牧野さん

 9日告示の飯田市長選で無投票4選を果たした牧野さんは同日夜に当選報告会の会場で、10日朝には市内の選挙事務所で共同インタビューに応じ、4期目の市政運営に向けた課題や決意を語った。

 ―連続無投票での4選。受け止めは。

 「無投票だったが、ほっとした感じはなく、身が引き締まる思い。他の候補が出て政策論争をし、地域の将来について活発な議論ができるなら良いが、変化が激しく将来的な展望が見えにくい時代の中、複数の選択肢が示されない場合はある。むしろ、地域の将来を対話で切り開こうの方法が望まれることもある。これまでも市民との議論を積み重ねてきたが、今後も一緒に考えていこうとする表れでもないか。けっして白紙委任ではない。投票で決まるよりも重いものと受け止めている」

 ―優先して取り組む課題は。

 「リニア関連や産業振興などの知の拠点整備は地域の将来を左右する大プロジェクトで『後はよろしく』とはいかず、将来的な方向性を付ける。地域の将来を切り開くため、地域としっかりと対話や議論を積み重ねて進める」

 ―知の拠点整備が始まる。

 「知の拠点整備は9月に県の理解を得て旧飯田工業高校の改修工事に入る。まずは、来年4月からの信大の共同研究講座が立ち上がるよう整備し、南信州・飯田産業センターの移転拡充などにつなげる。地方創生のモデルとして全国に発信するのが私の務め」

 ―リニアへの対応は。

 「9月末の上郷北条地区の説明会で『対象者の代替地は最後の一軒まで市が責任を持つ』と伝えた。市民の思いをしっかり受け止め、誤りなく進める」

 ―難しい市政経営が続くが。

 「経済自立度70%の目標にも関係するが、将来像を掲げ、バックキャストで足元を固める取り組みが必要。適当に進めていれば、悪くばかりで、華々しさより手堅さが必要となる。これまでも薄氷を踏む思いだったが、何とか割れずに来た」

 ―選挙権年齢が18歳以下となり、今回の市長選での投票を期待していた高校生もいる。

 「10代有権者に投票を経験してもらいたいの思いもあった。しかし、選挙以外にも若者が地域に関われる機会は飯田に多くあり、現に取り組んでいる高校生たちも増えている。多くの皆さんに地域と関わりを持ってもらい、さまざまな学びを得てほしい」

 ―市長という職責のやりがいは。

 「市民をはじめ、さまざまな人たちとやり取りをしながら、一つのものごとを作り上げていくこと。3期12年で、職員からも自発的なアイデアや取り組みが増えてきている。市民ニーズをくみ取り、地域に必要な政策が出てくることはうれしい」

  

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