県議会危機管理建設委員会(丸山大輔委員長、10人)は4日、7月の豪雨災害で大規模崩落が発生した喬木村と天龍村の現場を視察した。県が管理する県道や国道の復旧について丸山委員長は「1日も早い復旧のため協力していきたい」と述べた。
喬木村では加々須地区を訪問。市瀬直史村長や飯田建設事務所の細川容宏所長から説明を受けながら、土砂崩落で通行が不可能になっている県道大島阿島線とその迂回路の状況を確認した。
同所では7月11日、山の斜面が高さ60メートル幅80メートルにわたって崩落し、約1万立方メートルの土砂が県道に流入。復旧の見通しは立っていない。
現在は加々須川左岸に迂回路を建設し、朝2時間、昼夕の各1時間、車幅2・0メートル以下の車両のみ通行できる。
細川所長は迂回路について、16日までに舗装などの工事が完了し、24時間通行が可能になることを報告。市瀬村長は「ごみ収集車やバスは迂回路を通行できず、住民に不便を掛けている状況。一刻も早く村民の日常が戻るよう尽力をお願いしたい」と委員らに要望した。
丸山委員長は「検討しなければならないことは多いが、住民が日常を早く取り戻せるようお手伝いに全力を尽くしたい」と返答。同行した地元選出の小池清議長は「生活が元に戻るよう、県道の復旧改良に県議会としてもできるだけのことをしたい」と話していた。
◎写真説明:現場を視察した県議会危機管理建設委員会の委員ら