「新しい飯田市を一緒に」

政治・行政

[ 2020年 10月 28日 水曜日 15時16分 ]

 18日投開票の飯田市長選で初当選した佐藤健市長(53)が28日、初登庁した。午前8時半、玄関前に集まった職員や支持者などに拍手で出迎えられる中、職員から花束を受け取った。

 就任式では現職と前副市長が争った選挙戦に触れた上で「ノーサイドの笛が鳴った」とし、「新しい飯田市を一緒につくっていこう」と職員に呼び掛けた。未来に向かうには「脱皮しないといけない」とも。「前例踏襲に陥らず、できない理由ばかりを探さないようスピード感を持って」と訓示した。

 選挙戦を通じて市民には「対話と現場主義を貫く」と約束した。先頭に立って現場に出向く意向で、職員もその姿勢を共有し「できるだけ現場に足を運び、市民の声を聞いて」と求めた。

 また選挙戦では、2050年に「飯田市を日本一住みたいまちにする」と訴えてきた。道筋として14項目の政策から成る「新・環境文化都市」創造プランをマニフェストに掲げており、「一足飛びに実現できるとは思わない」としながらも、課題を解決し、市民の夢を1つ1つ形にしていくことで「30年後には日本一住みたいまちになると確信する。実現のために力を貸してほしい」と思いを込めた。

 佐藤市政の方向性について、市総合計画「いいだ未来デザイン2028」と大きく違わないと指摘。その上で「安心し、自信を持って今の仕事を進めてほしい」と述べた。

 庁舎内では職員が気軽に足を運べる市長室にする方針。「現場で聞いた市民の声を気軽に市長室に来て話してほしい」と求めた。

 リニア・三遠南信道時代を控え、またコロナ禍をどう乗り越えるかといった課題を抱える中、「市役所の真価が問われようとしている」との認識。一方で、4月以降の政治活動の中で市民からは市役所に対する厳しい声が多く聞かれたと指摘し、「一緒に市民の評価をひっくり返していきたい」と述べた。

 佐藤市長は午前7時45分に鼎名古熊の自宅を出て、30分ほどかけて歩いて登庁した。道のりは約2・3キロ。ごみを拾いながら登庁するのが副市長時代の日課だったといい、この日に再開した。職員らが拍手で出迎える際も、片手にはごみが入ったビニール袋。「今日は大きなごみが多くてね」と笑った。

◎写真説明:初登庁し、職員らに出迎えられる佐藤市長

  

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