飯田市は13日、丸山達也副市長の退任式を行った。2009年4月1日付で総務省から派遣された丸山さん(41)は定住自立圏担当の特命副市長を2年1カ月余り務め、14日付で同省に復帰する。
牧野光朗市長は「定住自立圏推進のため、ていねいに仕事をしていただいた。今回の大震災で福島県南相馬市の被災者を広域連合がすばやく受け入れられたのも定住自立圏の関係があったからこそ。人柄も良く、職員や市民とも親しく交流していただいた。酒も強く、酔ったところを見たことがない。これをご縁に本省に帰られても当地域に対して意を配していただくようお願いする」とあいさつ。
秘書の久保田智代さんから花束を贈られた丸山さんは「惜しみないお力添えをいただき、厚く御礼を申し上げる。良く見えるところの競争だけして真似ても一朝一夕にはいかない。根底にあるものをつかまなければできないことを痛感した。リニア飯田駅が正念場を迎え、三遠南信自動車道、環境モデル都市、定住自立圏など歴史の転換点にある。歴史に残る大仕事に取り組むという気概を持ってより一層の奮闘を期待している。この地を離れても他の職場でお役に立てることがあれば一生懸命お手伝いしたい」と述べた。