「水源域を守る根羽村」と「水を使う安城市」交流フォーラム

政治・行政

[ 2012年 11月 6日 火曜日 15時57分 ]

 水源の枯渇が地球規模で危ぐされる中、愛知県西三河地方に注ぐ一級河川「矢作川」の水を使う安城市と、水源域を守る根羽村の交流フォーラムが3日、同市内の「水のかんきょう学習館」で開かれた。120人以上が会場いっぱいに集まり、両首長と専門家によるパネルディスカッションや講演から、流域140万人の生活と産業を支える矢作川と水源域の重要性を再認識したほか、連携強化の方策を考えた。

 9月末に自転車で根羽の水源域まで走り、流域を視察した神谷学・安城市長は「複数の川を利用する他地域と違い、私たちは矢作川だけが頼り。こけたら生活できなくなるが、川は思ったより小さい。そのことを自覚し、もっと大切にしないと将来大変なことになる」と語り、市民が水源域に足を運ぶ機会を増やし、両自治体がさらに手を結ぶ必要があると強調。来場者に意見を求めた。

 同市長は「メタボ対策として体を動かしたい市民が増えている。自然を生かした交流の新しい方向性を示してくれたら若い人も行くはず」と根羽側に提案。豊田市稲武など中流域とも連携していく必要性も説いた。

 大久保憲一・根羽村長は同村の水源涵養林を大正期に購入した安城側の先見性を「世界的にも画期的」と評価し、その後の支援に感謝した上で、「安城を中心とした下流域に相互補完の大切さをもっとアピールしなければ。上流域が生き延びるために必要なことに協力して」と述べた。

 具体的には「建築用材に根羽の木を指定してほしい」と依頼したほか、「シカの食害は農作物だけでなく樹皮にもおよび、山が枯れてしまう」とし、根羽を訪れてジビエ料理を食べるよう呼び掛けた。

 森の保全活動を行う日本熊森協会の森山まり子会長も「グローバル経済の流れに乗り、外国産の安い材ばかり使っていたら地球が滅びる」と、根羽産材の活用を後押し。同会長が「安城の子ども、若者が間伐を体験する機会を増やして」と提案すると、神谷市長は「市内には電動工具メーカー・マキタの本社がある。担い手育成も視野に、若者による『山守り隊』を考えてみたい」と応じた。

 森山会長は里山にシカが増えた原因について「気温の上昇で奥山の生態系が崩れた影響が大きい」と述べ、「町の人には地球温暖化に歯止めをかける取り組みが求められる」とも語った。

 フォーラムには一般住民と町内会長、市議、根羽村の水源林を守るための募金活動「矢作川水源の森トラストプロジェクト」を展開するNPO法人エコネットあんじょうなどの団体が参加。トラストプロジェクトへの協力呼び掛けもあった。

  

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