「竜西一貫水路」大規模改修 農水省が管理事務所開設

政治・行政

[ 2015年 8月 1日 土曜日 10時44分 ]

 飯田市と松川、高森町の703ヘクタールの農地を潤す「竜西一貫水路」のうち、松川町内の1・9キロで国直轄の大規模改修を予定している農林水産省は30日、飯田市高羽町の飯田高羽合同庁舎に「西関東土地改良調査管理事務所竜西支所」を開設した。総事業費40億円をかけ、2023年度までに2カ所で補修や耐震化を進める。

 竜西一貫水路は、松川町と上伊那郡中川村境の天竜川で取水し、高森町を経て飯田市川路まで全長約24キロ。国営事業と一部の県営、団体営により1948(昭和23)年から63(同38)年にかけて造成された。

 大半が地下トンネル内を流れる暗渠(あんきょ)構造となっているが、50年以上が経過して老朽化が進み、伏越(サイフォン)の破断や断水が増えている。

 同省が国営施設応急対策工事として実施するのは、中川―松川境の天竜川を横断する「天竜川伏越」(400メートル)と、松川町の「前河原伏越」(1500メートル)。天竜川伏越は河床低下で水面から見えるようになっている既設の水路から約10メートル深い位置に新設して耐震力を高める。完成後は旧水路を撤去する。

 漏水が目立つ前河原伏越は、水路内から傷みの激しい箇所を補修する。

 高羽合庁の新支所前に看板を設置した後、市丸山公民館に関係者ら50人を迎えて開所式を開催した。

 同局整備部の部長は「地域農業のライフラインとして大切に使われてきた水路を、再び国営として改良することになった。次世代に引き継ぎ、地域の繁栄に活用されるよう取り組みたい」とあいさつ。

 竜西地区国営土地改良事業整備促進協議会長の牧野光朗飯田市長は謝意を伝えて「先人たちの功績である水路を生かし、農業を維持していきたい」と思いを語った。

  

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