フィリピン・レガスピ市長夫妻が来飯、地域自治など視察

政治・行政

[ 2014年 7月 23日 水曜日 12時19分 ]

 フィリピン・レガスピ市のノエル・イー・ロサル市長とカルメンさん夫妻が来飯し、21、22の両日、飯田市内を視察して地域自治の仕組みや産業などを学んだ。21日には歓迎レセプションが竜丘公民館で開かれた。

 飯田では1998年から、独立行政法人国際協力機構(JICA)による途上国政府職員を対象とした参加型地域社会開発(PLSD)研修の受け入れを毎年実施している。この研修にレガスピ市地方政府職員が参加したことをきっかけに、2005年から3年間、飯田市と日本福祉大学、JICAが連携して草の根技術協力事業を展開し、レガスピ市における上水道施設の建設をはじめとした住民自治組織と住民自治を支える行政組織づくりを支援した。

 同事業での成果をもとに、NPO法人ふるさと南信州緑の基金は昨年から16年まで、レガスピで飯田の公民館づくりをモデルとした住民自治活動支援事業を展開。公民館を拠点とした地域コミュニティー形成のため、現地に公民館を建設し、地域づくり活動を進める住民有志を支える体制で支援を実施している。

 ロサル市長夫妻の来飯は初めて。21日は、レガスピ市研修員を受け入れている上久堅と竜丘地区を訪れ、農家の暮らしや地域住民が共同管理する下水処理場、治水対策事業地、住民主体の公園づくりの現場視察、住民との交流などを実施。竜丘公民館で牧野光朗飯田市長や伊澤宏爾教育長らと懇談し、土産の品を交換した。

 牧野市長は「飯田の仕組みがレガスピでできあがるのを楽しみにしている。これまでレガスピの職員や住民リーダー約20人が飯田で住民主体の地域づくりについて学び、飯田からもレガスピへ訪問団を派遣している。今回の夫妻の訪問で、新たな両市の地域づくりの関係を築ければ」と語った。

 ロサル市長は「住民が中心となって計画し、事業を実施している自立的態度や、それに対して行政が支援している仕組みに感銘を受けた。飯田の公民館での住民参加のあり方を参考にし、住民の能力強化などを行いたい。これからも飯田とのパートナーシップを強めていき、飯田から学ぶだけでなく、レガスピからも協力することができれば」とした。

 懇談に続いて、レガスピでの住民自治活動支援事業を市民の立場から支える「レガスピ交流と学びの会」(長谷部三弘代表)主催の歓迎レセプションを開催した。同会員や地域住民ら約60人が出席し、フィリピン出身者でつくる「Iida Filipino Community」と、地元竜丘のグループ「野楽路」の手作り料理で交流。アトラクションとして鈴岡太鼓の演奏も行われた。

 翌22日は農業協同組合視察やJICA駒ケ根訪問などを行った。

 本年度、同事業ではレガスピから飯田へ研修員を派遣し、また飯田からレガスピへ訪問団を派遣して相互研修を実施。10月から来年1月にかけてレガスピで公民館を建設する。完成後には、住民によって公民館の管理運営を行うことを活動の基本とした住民組織を確立し、地域コミュニティー確立など地域課題の解決に向けた住民自治活動の展開を目指す。

  

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