任期満了に伴う10月11日告示、18日投開票の日程で行う飯田市長選で、南信州新聞社と、18歳の投票率100%を目指す「飯田下伊那100計画」のOBでつくる「100計画プラス」が連携して高校生と立候補予定者による討論会を企画し、16日に事前学習会を市内で開いた。早稲田大マニフェスト研究所(東京)とオンラインでつなぎ、立候補を予定する2氏のマニフェスト(選挙公約)を読み比べた。
市長選はこれまでに5選を目指す牧野光朗氏(59)=無所属、八幡町=と、新人で前副市長の佐藤健氏(52)=無所属、鼎名古熊=の2人が立候補を表明し、それぞれマニフェストを発表している。
討論会には飯田OIDE長姫、飯田女子、飯田風越の3校から男女計6人が参加する。
この日は、マニフェスト研究所の中村健事務局長と事務局スタッフの山内健輔さんが、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を通じてオンラインで参加。山内さんは自身の経験に絡めて若者の政治参加の重要性を指摘し、実現までのビジョン、具体性、分かりやすさ、矛盾していないかなどマニフェストを評価するポイントを解説した。
アドバイスを受けて高校生たちは早速2人のマニフェストを開き、「どこまで実行されるか疑問」「思っていた以上に主張に違いがある」といった声を上げた。
中村事務局長は「若者も政治に関心を持つことが大事。読み比べながら自ら考え、それを周囲に広めてほしい」と話していた。
事前学習会を踏まえ、28日に開く予定の討論会で疑問点などを立候補予定者にぶつける。
◎写真説明:マニフェストを読み比べる高校生