リニア飯田駅に高い関心、東野皮切りに市政懇談会スタート

政治・行政

[ 2010年 5月 20日 木曜日 15時48分 ]

 飯田市の今年度市政懇談会が18日、東野地区を皮切りにスタートした。7月16日の下久堅まで全20地区で開催する。第1部は牧野光朗市長が「市政経営の方向と課題」について説明。第2部は地区ごとに課題を設定したりフリートーキングを行うなど、開催地区まちづくり委員会に委ねる。東野地区では「リニア中央新幹線の実現による社会・経済影響調査」の結果説明会を市政懇と併せて行ったこともあり、リニアに関するやりとりが目立った。

 東野公民館で開催した市政懇には、住民ら約50人が参加。同地区まちづくり委員会の武田年史会長のあいさつに続いて、牧野市長が市政経営の方向について説明、市企画部リニア推進対策室の木下悦夫参事と北原重敏企画部長が調査結果などについてそれぞれ説明した。

 フリートーキングでは、出席者から「リニア飯田駅のメリットについて説明を受けたが、その裏にはデメリットもある。駅設置に350億円かかる。民間では10円貯金やリニア貯金などを始めたが、市はどのような対応をするか見えてこない」との発言があった。牧野市長は「重要な指摘で、いいことばかりではない。そういったことも含めてリニア将来構想検討会議で議論していく。昨日立ち上げた検討会議では若者の流出の可能性と駅の位置によって地域にマイナスの影響をもたらす可能性を指摘する意見が出た。まさに両刃の剣」と強調。

 「350億円という試算もどうなるか分かっていない。JR東海の言い分は、中間駅は地元の負担でお願いしたいとし、県は同社が負担すべきと言っている。そういう中で、負担をどうするか国、県、市、JR東海で話し合いをして詰めていかねばならない。ただ、駅周辺の整備をしていく必要があるので、今年度から基金の積み立てを始めた」と説明した。

 また、別の出席者は「リニアが丘の上を通るのは無理という話もあるがどうか」と質問。木下参事は「地形的にリニアの特性からかなり制約はあるが、丘の上を通れないということはあり得ないと思っている。可能性を持って考えている。景観や環境の問題もクリアできるよう国の交通政策審議会で検討している。全線にかかわる問題であり、それが解決されないと計画は進まない」と答えた。

 これに関連して、別の出席者が「駅舎の位置が気になる。中心地に設置する方が、リニアの効果を最大限発揮させやすく、社会資本整備の負担も少なく済む。ぜひ中心型で話を進めるよう力添えをお願いしたい」と要望。牧野市長は「交通政策審議会で議論しているが、JR東海が主体でやる以上、飯田線への接続を無視してやることはあり得ない。また、駅の効果を広い範囲で享受するには、高速道路との連携が必要で、インターチェンジからのアクセスが重要になる。新しいアクセスをつくるのは現実的でなく、4車線で建設中の羽場大瀬木線をアクセスとしてみていくことができるのではないか。郊外型の駅でうまくいっている事例は1つもない。既存の中心市街地にどうやってもってくるかが、より広い範囲でプラスの影響を受けられる」と述べた。

  

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