一人超過の激戦 新人当選

政治・行政

[ 2021年 4月 26日 月曜日 1時32分 ]

 任期満了(30日)に伴う天龍村議選は25日、投開票が行われた。定数8に対し、現職8人、新人1人の9人が立候補した1人超過の激戦で、現職1人が涙をのんだ。当日の有権者数は1090人。投票率は75・05%で、選挙戦となった2013年の前々回から11・11ポイント低下し、平成以降の村議選では過去最低となった。

 5日間の短期決戦。新型コロナウイルス感染症対策で、個人演説会や街頭演説、声を張り上げての訴えなどを控える陣営もあり「静かな選挙」と捉える村民の声もあった。

 2019年3月施行の公選法改正で解禁された選挙運動用ビラを新聞折り込みに入れるなど、政策を訴える新たなツールの活用は「静かな選挙」に拍車を掛けたが、投票率の向上にはつながらなかった。

 トップ当選は現職1期の後藤知久氏(64)で、163票。告示日から遊説や街頭演説など積極的な活動を展開し、地元地区票を固めるとともに、浮動票の上積みを図った。

 新人の兼宗真氏(53)は、選挙用ビラを新聞に折り込むなどして政策の浸透を図り、73票を獲得して初当選。兼宗氏は「現状への変化を求める声が少なからずあったのでは」と振り返った。

 投票者数は818人で、期日前投票は480票、不在者投票が10票。有効投票数は813票、無効5票だった。

 臨時議会は5月7日に予定し、議会構成を決める。

「困難な道 全力で挑戦」
新人兼宗氏決意新たに

 「責任感に体が震えている」。当選の一報を聞いた兼宗氏は静かに語りながら、握るこぶしに力を込めた。

 千葉市出身。18年前に「農業を仕事にしたい」と同村にIターンし、現在は茶栽培や農作業の受託などを生業とする。地区や親族などの基盤を持たないため、ビラの配布や街頭演説などで政策を訴え支持を集めた。

 「村内を回っていても人通りが少なく、人口減少を実感した。子育て世代をいかに呼び込むことができるかが、村の将来を握っている」と強調。自身の子育てを振り返りながら「子どもたちの主体性を尊重しながら、地域で育ててくれる。村で子育てができて本当に良かった」と、その魅力の発信を目指す。また、小中学校の併設校化は「子育て環境、教育環境を徹底的に考え直す好機」と力を込める。

 「人を呼び込むことは簡単ではない。食、住居、買い物、医療、教育とさまざまなことが求められる。困難な道だが全力で取り組みたい」と決意を新たにした。

◎写真説明:当選に安堵の表情を見せる兼宗氏

  

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