三遠南信地域3市が国に連携支援を要望

政治・行政

[ 2009年 10月 29日 木曜日 16時26分 ]

 飯田市、浜松市、豊橋市は27日夕、国の平成22年度予算編成に向けて、県境を越えた広域連携事業推進への支援と、幹線道路の三遠南信自動車道の整備推進などを国土交通大臣あてに共同で要望した。飯田市の牧野光朗市長の働きかけで政権交代後、初めて国への要望活動が実現した。浜松市の鈴木康友市長、豊橋市の佐原光一市長(代理)と共に同省を訪れ、馬淵澄夫副大臣、藤本祐司政務官に要望書を提出した。

 三遠南信地域では、古くから「塩の道」と呼ばれる街道を通じて、人やもの、文化の交流が盛んに行われてきた。この歴史的、文化的交流を踏まえ、1993年から三遠南信サミットを開催し、昨年3月には「三遠南信250万流域都市圏の創造」をテーマとする三遠南信地域連携ビジョンを策定。同11月には三遠南信地域連携ビジョン推進会議(セナ)を浜松市役所に設置し、連携ビジョンに基づき取り組んでいる。

 今年度は、同省の広域地方計画先導事業に、セナが提案した「県境を越えた広域的な地産地消圏の形成プロジェクト」が採択され、地域資源の商品化可能性調査などを実施する予定。また、この8月に決定された中部圏広域地方計画では、連携ビジョンの推進がリーディングプロジェクト「三遠南信流域都市圏活力向上プロジェクト」の1つとして位置づけられた。

 要望書によると、このような三遠南信地域における県境を越えた広域連携事業の取り組みは、我が国における新たな広域連携の先駆けとなる県境連携モデルの構築を目指すものであり、地方分権の時代における地域主権のまちづくりである、と指摘。連携ビジョンの推進、とりわけ県境を越えた広域連携事業と、事業を推進する「戦略的連携機関」の設置のため多面的な支援を求めた。

 また、地域連携の基軸となる幹線道路である三遠南信自動車道の整備促進のため飯喬道路、青崩峠道路、佐久間道路、三遠道路の一層の事業推進と、現道活用区間における国の直轄事業による整備支援、さらに浜松三ケ日・豊橋道路の早期事業化を要望した。

 飯田市建設部によると、要望に対し、馬淵副大臣は「来年度予算についてはこれからだが、総理から削減を指示されている。未着工区間の新規着工は来年度は難しい」と述べたという。三遠南信自動車道の新規要望区間は、静岡県側の国道152号と一部473号の現道活用区間約20キロ。政令指定都市である浜松市が直営で改良する道路だが、同市では財政的に困難だとして、国の直轄で実施するよう要望している。

 青崩峠道路については、平成4年度に事業化され、18年2月から環境アセスを実施してきたが、この6月に終了しており、新規要望区間には該当しない。菅沼良收建設部長は「はっきり言わないが全体的に厳しい状況であるが、目標である平成20年代後半の開通に向けて、今後ともしっかり要望活動をしていく」とした。

  

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