下條村長選 投開票まで1カ月、8年ぶり選挙戦の公算大

政治・行政

[ 2016年 6月 11日 土曜日 14時04分 ]

下條選挙準備 投開票まで1カ月を切った下條村長選(7月5日告示、10日投開票)は、新人2人の立候補表明を受け、8年ぶりとなる選挙戦に突入する見通しだ。同村選挙管理委員会は10日から、村内32カ所に選挙ポスター掲示板の設置を開始。伊藤喜平村長(81)の引退表明や、県内の地方選で初めて18歳選挙権が適用されるなど、内外から注目される選挙への準備が着々と進んでいる。

 同村長選においては、7選に向け進退が注目されていた伊藤村長が村議会3月定例会で引退を表明してから10日後、前村議長の宮嶋清伸氏(51)=山田河内=が南信州新聞社の取材に対し、立候補を表明した。以降、無風状態が続いた村内で無投票を避けようと、村議有志で候補擁立の動きが活発化。最終的に前村議の金田憲治氏(69)=北又=が5月31日に出馬への意思を固め、6月3日、正式に出馬表明した。

 2014年度決算での借金返済の重さを示す実質公債費比率で、全国の市区町村で初めて全国1位となった 下條村。“数字”を大切にする伊藤村長の喜びは際立った。村で自立を宣言し、役場職員の人員削減から資材支給など特徴ある事業で経費を節約し、少子化、成人・高齢者対策に向け積極的投資を行ってきた伊藤村長の6期24年。基金残高は70億円に迫る勢いで、村への視察は10日現在で510団体になった。

 立候補表明した2人の新人は、下條村の名前を全国へと押し上げた伊藤村政を引き継ぎながらも、さらに発展させる方針を示している。宮嶋氏は子どもたちの学力向上や高齢者福祉、住環境整備、雇用創出の4本柱を政策方針に掲げる。金田氏は「元気が見える村づくり」をテーマに、村民の活躍が村民に伝わる環境整備を村民との対話を軸に進めたい考えだ。

 近年、伊藤村長が力を注いできた教育改革は道半ば。リニア中央新幹線建設の残土を活用した埋立地利用の課題も残る。伊藤村長は定例会最後の一般質問となった「次世代に託すことは?」の問いに、「基本は人づくり。村長が変わることで新しい発見もあるかもしれない。それが小さなものでも、みんなで大きく発展させてもらいたい」と答弁。新たな村政に期待を寄せ、協力を惜しまない考えを示した。

 今回の村長選は参院選と村議補選が同日投開票のため、ポスター掲示板が異例の大きさになっている。国道151号沿いにもその多くが着々と設置され、村民に選挙への参加を呼び掛ける。県外から移住し、若者定住促進住宅に住む40代男性は「子育てに力を入れてきた村政は、とても住みやすい状況にある。これを維持しつつ、高齢化社会に向けて今後は介護分野にも力を注いでもらいたい」と話した。

  

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