予算の大幅増額決定、天竜川白濁影響の「船形沢」の崩落復旧

政治・行政

[ 2010年 7月 29日 木曜日 15時14分 ]

 2008年6月に伊那市長谷地区の三峰川の支流「船形沢」の土砂崩落により、粘土質状の山肌が広範囲に露出したため、天竜川が白濁しアユの生育への影響などが出ている問題で、南信州広域連合(牧野光朗連合長)は26日、長野市の中部森林管理局(城土裕局長)に「今後とも引き続き崩落個所の復旧に向けて積極的に取り組む」よう提言した。これに対し、城土局長は「船形沢の崩落対策として、大幅な予算増額を行う」と回答したことが29日までにわかった。

 南信森林管理署は、河川白濁防止対策として、08年度に4300万円の工事費で水質浄化のための浄化材フィルターの設置、09年度は2億570万円の工事費で土砂流出防止のための谷止工の設置を行った。今年度も河川の白濁防止対策を最優先と捉え工事(請負額5628万円)に着手する。

 今回の回答は、これとは別に予算を大幅に増額する内容。今後の予定について、南信森林管理署治山課の澤口蔦夫課長は「地すべりが原因で出る水を排除するために集水井工と集水工、水路工、山腹斜面の安定を図る土留工の設置を行う」と説明。「今年度実施は決定しているが、すでに発生している個所の上の方でやるので、安全のため下の工事の進み具合を見ながら、時期を検討する。入札もあるので金額は公表できない」と答えた。

 提言書は「長期間にわたる白濁は、天竜川とその周辺の豊かな生態系や、四季折々の自然景観を楽しむ観光へ与える影響が大きい」と懸念。「下伊那漁業協同組合でも早期の対策を望む強い声がある」と伝えた。

  

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