元気づくり支援金活用事業でしあわせ市場配達便が知事賞

政治・行政

[ 2012年 9月 22日 土曜日 8時50分 ]

 県下伊那地方事務所は19日、2011年度に県の「地域発元気づくり支援金」を活用して南信州地域で実施された142事業の中から、事業成果や波及効果が特に優れる優良事例として7事業を選定した。最優秀賞となる知事表彰には、飯田商工会議所による買物弱者支援事業「しあわせ市場配達便」が輝いた。表彰式と事例発表会は11月上旬の開催を予定している。

 しあわせ市場配達便は、高齢化率が高く公共交通の利便性が低い地域の集会所などに出張市場を開設し、飯田商議所の会員業者が食料品や日用品などを販売する事業。11年度は10―2月の毎週金曜日に飯田市内の3~6カ所を巡回した。事業費は148万円で、同支援金98万円を活用した。

 選定委は「身近な商店が年々減少傾向にあり、買物弱者への支援は地域の課題となりつつある」との現状を指摘。しあわせ市場配達便事業について「今後の買物弱者支援のモデル事業として非常に高く評価できる」とたたえた。12年度も前年度のノウハウを生かして事業を継続し、地域交流の場の提供や商業振興に貢献している点も評価した。

 そのほかの優良事例と選定ポイント(評価)は次の通り。

 【地方事務所長表彰】

 ◆伊那谷三六災害50年における地域防災力向上事業 南信州広域連合=地域防災力強化のため、三六災害当時の様子を演劇で伝えた。演劇をDVD化し、飯伊の小中学校や図書館に配布し、災害の教訓伝承を図った。事業費281万円(支援金額250万円)
 【評】三六災害50年シンポジウムの前段公演で広く注目を集めた。演劇やDVDの鑑賞者らの防災意識を高めるきっかけを提供しており、波及効果は高い。

 ◆エコを高校生から!減らそうレジ袋事業 南信州レジ袋削減推進協議会(飯田市)=高校生からデザインを募集してエコバッグやレジ袋削減啓発用のチラシなどを作成し、飯伊の全高校生約5000人に配布。マイバッグ制作講座を2回開催。事業費120万円(支援金額同)

 【評】高校生が活動に参加することでレジ袋削減や環境意識の向上を若い世代にも広めている。当地域の先進的な取り組みの推進に貢献している。

 ◆「100万本のコスモスガーデン」活性化事業 治部坂高原を美しくする会(阿智村)=治部坂高原への誘客強化のため、夏場のスキー場ゲレンデにコスモスなどを植栽。公募でボランティアを募り、中京、浜松方面からも参加した。事業費159万円(支援金額123万円)。

 【評】夏も冷涼な気候とゲレンデを活用して新たな観光資源を整備している点はモデル的。中京、浜松方面へ効果的にPRを行っており、今後の観光客増も期待できる。

 ◆下伊那地域の竹林整備と、竹林から集荷される「タケノコ」のブランド化事業 特定非営利活動法人だいち(豊丘村)=タケノコ資源の活用へ、竹林整備の講習会、集荷管理のデータベース、ロゴマークの作成などを実施した。事業費271万円(支援金額222万円)。

 【評】ブランド化を図るため、地域の生産者を巻き込み、技術向上、出荷管理の合理化に貢献している。データベースやロゴマークの作成など総合的な取り組みはモデル的。

 ◆獣肉販売促進事業 根羽村猟友会=有害鳥獣対策として、シカやイノシシのコロッケやソーセージを新たに開発。一般消費者の購買意欲をそそるラベルも作成した。事業費42万円(支援金額同)。

 【評】獣肉を使ったオリジナル商品の研究・販売に取り組み、有害鳥獣対策の新たな手法を実践している。親しみやすいラベルで消費者になじみの薄かった獣肉の販促に貢献している。

 ◆富草野菜の販売促進および生産拡大事業 化石の里産直組合(阿南町)=富草野菜の販路拡大のため、ポスターとロゴマークを作成して情報発信。町内のJAや観光施設で野菜の販売、試食イベントを行った。事業費45万円(支援金額同)。

 【評】第三紀層と呼ばれるミネラルが豊富な土壌を生かして栽培した野菜を「富草野菜」として、ブランド化へつなげる効果的な取り組み。都市圏への販路拡大が期待される。

  

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