日本共産党県委員会は2日、長野市で記者会見を開き、次期衆議院議員選挙長野5区の候補者として、党飯田下伊那地区委員長で新人の水野力夫(ちかあき)氏(36)=飯田市上郷飯沼=を擁立したことを伝えた。
水野氏は1980年、山口県新南陽市(現周南市)出身。99年、信州大学理学部に入学し、学生自治会活動に取り組むとともに、1年生の時に入党した。大学卒業後1年間、東京都の民間企業に勤めた後、2004年に民青同盟長野県委員会に勤務し、副委員長に。
07年、党長野県青年学生対策部員になり、12年から党飯伊地区委員会に勤務。昨年から同地区委員長を務める。14年の衆院選と県議選に出馬し、いずれも落選している。
今回、県委員会から要請を受け「地区委員長として、どんな選挙でも党に求められることに応じていきたい」と、2回目の衆院選出馬を決めた。
水野氏はことしの参院選を振り返り「市民と野党の共闘が広がった。野党の中で政権構想は一致していないが、参院選で予算を伴う共同法案を15本提出しているので、今後一致を図っていくことはできると思う」とし、安全保障関連法とTPP、憲法改正、沖縄などに対する強権政治への反対を争点に、野党共闘の実現を目指すとした。
リニア新幹線については「トンネル掘削工事での残土処理や立ち退きなどで、住民が不安を募らせている。課題をチェックし、見直しを求めていくことが必要」と語った。
「子どもの貧困や低賃金長時間労働、介護保険から締め出された高齢者の問題など、地域の課題を探究し政策として練り上げ、発信したい。共闘の先頭に立ち、生活と暮らしを守るために活動したい」としている。