参院選 与党の過半数割れ確実に、県区は若林、北沢さんが当選

政治・行政

[ 2010年 7月 13日 火曜日 15時13分 ]

 第22回参議院議員選挙は11日、投票が行われ、即日開票の結果、12日午前0時までに民主党を中心とする与党の過半数割れが確実になった。民主党内では首相批判が強まり、ねじれ国会の再現で厳しい政権運営が強いられると見られ、政局の混迷が予想される。県区では自民党新人の若林健太さん(46)が僅差で上回りトップで初当選。2人の候補を立てた民主党の議席独占はならず、現職の北沢俊美さん(72)が4選、高島陽子(42)さんは涙をのんだ。

 現行定数242のうち、半分の121議席を改選。昨年の政権交代後、初の大型国政選挙で、民主党中心の政権にとって初の審判となった。

 与党の民主、国民新両党は、過半数(非改選含め122議席)の維持に必要な56議席に及ばない公算が強まっている。

 昨夏の衆院選で大敗した自民党は復調し、獲得議席数が民主党と並ぶ見通し。初めて候補を擁立したみんなの党は、民主離れの受け皿となり躍進。公明、共産、社民党は伸び悩んでいる。

 昨秋発足した民主党中心の政権に対する支持は、政治とカネや普天間基地の問題などで急落。菅直人首相の誕生で一度はV字回復したものの、消費税増税への言及をきっかけに再び下降曲線を描いた。

 与党の過半数割れで民主党内では菅首相への批判が強まるものと見られているが、首相は続投表明する見通し。

 衆参両院で多数派が異なるねじれ国会の再現で、重要法案の成立や税制の抜本改革に向けた超党派協議が困難になり、政局の混迷が予想される。連立組み替えの動きも活発化するものと見られる。

 改選数2の長野県区には、自民党新人の若林健太さん(46)=長野市=、共産党新人の中野早苗さん(62)=同=、民主党新人の高島陽子さん(42)=同=、同党現職の北沢俊美さん(72)=同=、みんなの党新人の井出庸生さん(32)=佐久市=、政治団体の幸福実現党新人の臼田寛明さん(44)=松本市=の6人が立候補。2人目候補を擁立した民主党と議席の堅守を目指した自民党の攻防を軸に、民主政権の評価や消費税増税、経済対策、税金の使途、普天間基地問題などをめぐって舌戦を繰り広げてきた。

 初当選の若林さんは、29万票余を獲得。「地域経済の再生」を掲げて自民党支持層を固めるとともに、公明党支持層や無党派層にも支持を広げ、目標としてきたトップ当選で初陣を飾った。開票間もなく当確が伝えられ、「健全な日本再生に向けて努力したい」と決意を語った。

 北沢さんも29万票余を獲得して4選。現職の防衛相として民主政権や菅内閣への評価を求めたが、2人目候補となった高島さんの出馬で苦戦。県連を母体に民主党支持層の票固めを図り、高島さんを上回る得票を確保した。祝勝会では「しっかり国政で働き、恩返しする」と話した。

 党本部主導で出馬した高島さんは、生活者の視点で訴えを重ね、北沢さんとの主張の差別化を図った。終盤、社民党の支持層や若い無党派層に支持を広げて2人を急追したが、及ばなかった。

 井出さんは、みんなの党への全国的な追い風を受け、健闘。前回の19万4000票を上回る得票を目指した中野さんは、共産党支持層を固めたが、二大政党や第3極への期待の影に隠れて得票を伸ばせなかった。臼田さんは訴えを浸透できなかった。

 県区の有権者は175万8294人で、投票者数は113万8001人。投票率は64・72%で、2007年の65・0%より0・28ポイント減った。

  

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