国交省が「重点道の駅」に新野千石平を選定

政治・行政

[ 2016年 1月 29日 金曜日 9時42分 ]

 国土交通省は27日、先駆的な取り組みで地域活性化の拠点となる「重点『道の駅』」を全国で38カ所で選定し、前回「候補」にとどまった阿南町の「信州新野千石平」が、高齢者への宅配サービスを通じた買い物支援など地域福祉への取り組みが評価され、正式に選ばれた。

 同省は道の駅を「地方創生を具体的に実現してくための極めて有力な手段」と位置付け、2014年度から特に優れた取り組みを選定し、重点的に応援している。本年度は地産地消の促進や小さな拠点の形成を目指した道の駅の新たな設置、リニューアルに関する企画提案を募集。有識者の意見を踏まえた上で選定した。

 信州新野千石平は2000年度に国道151号と418号が交わる一角に設置された。食堂や手作りの特産品を販売する売店などがあり、観光コンシェルジュを専属配置してワンストップサービスを実践している。

 また高齢者宅配サービスなどの買い物支援をはじめ、町民バスと連携した通院・公共機関への外出支援、中山間地の生活支援にも注力。道の駅の販売力や情報発信力を活用し、直営農場の運営や第6次産業の育成を図り、雇用の確保、定住促進に努めている。

 同道の駅を運営する蔵の金田三千男社長は「地元だけに限らず、飯田下伊那や県内の生産者ともつながりを持って商品を提供してきた。15年間の取り組みが認められ、涙が出そうなほどうれしい」と喜び、「残りの人生も消費者、生産者のために思い切り仕事をしていきたい」と語った。

 重点道の駅に選定されると、施設整備や運営面で手厚い支援が受けられる。阿南町の勝野一成町長は「三河や遠州を結ぶ大動脈である国道151号は、長い歴史の中でも拠り所となる大事なポイントの1つ」と強調し、「認められたことは大変ありがたく、今後さまざまな政策を展開できる。逆にこれからが正念場。町としても一生懸命育てていきたい」と述べた。

 県内ではほかに、健康長寿をテーマに食の提供による地産地消の推進を図るとする佐久市の「さくみなみ」(仮称)が選ばれた。

  

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