議員のなり手を確保しようと、12月定例会から「夜間・休日議会」を導入した喬木村議会は8日、夜間の予算決算常任委員会を開いた。全12議員が出席し、午後7時から2時間審議した。16日の土曜日は午前9時から一般質問が予定されている。
通常だと委員会室を会場に充てるが、関心の高さから報道関係者や傍聴者が増えることを見越し、庁舎に隣接する村防災センターの2階会議室で開いた。
午後7時に木下温司委員長が開会のあいさつをし、市瀬直史村長は「喬木村の取り組みが、議員のなり手不足に悩む他の自治体に勇気を与える第一歩になれば」と述べた。
この日は4日の開会日に本会議で付託された本年度一般会計補正予算案など4議案を審査。担当課の職員の説明を受け、質疑を交わした。
佐藤文彦議員(47)は「限られた時間ではあったけど、それぞれが事前に準備したこともあって審議はスムーズだった」と振り返った。
傍聴席では住民5人が見守った。会社役員の男性(50)=阿島=は「議会に対し、これまでは関心が薄かったけど、仕事を終えて初めて傍聴した。(夜間・休日は)住民が関心を寄せるきっかけになると思う」と歓迎した。
日程だと、議案の詳細を審議する予算決算、社会文教、総務産建の各常任委員会は平日午後7~9時に開催。一般質問は16日土曜日の午前9時に始める。夜間の常任委は午後9時以降は延長しないとし、審議不足の場合を想定し16日に予備日を設けている。開会日と閉会日は従来通り。
村議会は、1年間は夜間・休日議会を継続する方針。