大鹿村長選、現職柳島氏が3選

政治・行政

[ 2017年 1月 16日 月曜日 15時07分 ]

花束を受け取り笑顔を見せる柳島さん

 現職と新人の無所属2人が立候補した大鹿村長選が15日、投開票された。現職の柳島貞康氏(65)=鹿塩=が新人の酒井和美氏(69)=大河原=を329票差で破り、3選を果たした。2009年以来8年ぶりの選挙戦で、リニア中央新幹線工事への姿勢を問う機会とあって有権者の関心は高く、投票率は88・77%。09年(83・88%)を4・89ポイント上回った。

 昨年11月に県内で初めてリニアの本体工事が始まった同村。村長選でリニアが争点になるのは初めてで、村民が村政の継続と刷新のどちらを選ぶのか注目を集めた。

 柳島氏は、リニア着工後の昨年11月に3選を目指して立候補すると表明した。昨年末に対立候補の擁立が決まると、後援会は組織を引き締め直して運動を展開。村内27地区のうちほとんどの地区に後援会役員を1人ずつ配置した磐石の態勢で優位に立ち、村内全域で票をまとめた。また財政再建などに努めた2期8年の実績を訴えて支持を集めた。

 3期目については村有林(約6800ヘクタール)の8割を占めるカラマツの利活用を進める意向を示し、村が来年度の建設着工を目指す「道の駅」整備にも意欲を見せる。介護、医療、保育の分野にも力を入れる考えだ。

 リニアへの対応が争点になったが、柳島氏は、JR東海とのこれまでの交渉で「対策などかなり譲歩させたと思っている」と主張。住民生活や自然環境への影響低減に引き続き取り組む姿勢を強調した。県道松川インター大鹿線の改良工事に触れると「人の動きが多くなる機をとらえて村の振興、発展につなげる」と訴えた。一方の酒井氏は「しがらみのない立場だからこそ、JR東海との交渉に強く当たれる」とした。

 酒井氏は告示の5日前に正式に出馬表明した。陣営は出陣態勢をどうにか整え、出遅れや知名度不足が指摘される中、Iターンした若者らの後押しなどで選対事務所を置く大河原地区を中心に支持拡大を狙った。リニア反対・慎重派や現村政への批判票を取り込むなどして追い上げを図ったが、及ばなかった。

 開票作業後、村選管は選挙会を開いて柳島氏を当選人に決定、その場で当選証書を交付した。

 有権者数は926人(男453人、女473人)。投票総数は822票、うち有効投票数は811票だった。11~14日の期日前投票者数は429人で当日有権者数の46・3%を占めた。

  

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