大鹿村長選が告示され2氏の一騎打ち

政治・行政

[ 2017年 1月 10日 火曜日 15時56分 ]

001大鹿村長選

 任期満了(1月23日)に伴う大鹿村長選は10日告示され、新人で元土地家屋調査士の酒井和美候補(69)=大河原出身、飯田市鼎下山=と、現職で3選を目指す柳島貞康候補(65)=鹿塩=の無所属2人が立候補した。2009年以来8年ぶりの選挙戦に突入。5日間にわたり、リニア中央新幹線の対応などを争点に論戦が繰り広げられる。15日投開票。

 酒井候補は午前8時半ごろ、新小渋橋近くの広場で第一声。大河原出身、民間出身を強調し「村にこそ住所はないが、決して村外から来た落下傘候補ではない」と訴え、リニアについては「日本の子々孫々に役立つどころか負の遺産になる」と持論を展開した。

 あいさつに立った北島千良穂選対委員長は「あきらめずに候補者を探し続けた結果、快く受けてもらえた。これからは仲間とともに選挙戦を戦う。勝たせてください」と協力を求めた。遊説カーに乗り込んだ酒井候補は早速、集まった支持者らに手を振りながら出発した。

 柳島候補は午前8時半すぎ、旧JA鹿塩支所前で開かれた出陣式に臨んだ。神崎章一後援会長は「リニアばかりが注目されているが、今回の選挙はリニアの賛成、反対を問うものではない。次の4年間を誰に託すかを決める選挙だ」とした。

 牧野光朗市長ら飯田下伊那の10人の首長が駆け付けて次々と激励した。柳島候補はマイクを握り「住民が安心して生活できる村づくりを進める。2期8年のつながりや経験を生かして3期目も頑張る」などと決意。集まった支持者に背中を押されると選挙カーに乗り込み、村内全域で遊説を展開した。

 村内を通るリニアを巡り、酒井候補は「現状では住民の不安は拭えない」と主張する。工事を止めるのは難しいとの認識で「リニア工事を止めるための立候補ではない」。村側の対応を「弱腰だ」と批判し、「しがらみのない立場だからこそ、JR東海との交渉に強く当たれる」と訴える。JRに対しては、工事による損害補償や徹底的な情報公開を求めるとする。

 一方、現職の柳島候補は昨年11月の南アトンネル着工を受けて「ひと区切りだが、課題はたくさんある。今は引き継ぐ時期ではない」と説明。リニア工事による住民生活や自然環境への影響低減に積極的に取り組む姿勢を示し、「リニアをどう村に生かすか真剣に考える時期にきている」とする。大幅に改良される県道を好機ととらえ、村の振興や発展策を探る意向だ。

  

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