大鹿村は26日、村制130周年記念事業の締めくくりとして、タイムカプセルの埋設式を行った。20年後の家族や仲間などに宛てたメッセージやアルバム、団体などの活動記録など村内から募集した72件の収納品を封入して埋設した。村制150周年となる2039年4月に開封する。
式典で柳島貞康村長は「20年後にはリニアや三遠南信道が完成してこの地域も変わっていることだろう。20年後を楽しみにしてもらいたい」とあいさつした。
保育園児や村民らが見守る中、直径80センチのオレンジ色のタイムカプセルの中に各家庭などから集まった封書などを収納。役場玄関横に設けられたコンクリート製の穴に埋設した。
昨年4月には30年前の村制100周年で埋設したタイムカプセルを開封。家族が埋めたことを知らずに当時のものを受け取って驚いたケースや30年前の穂付きの稲わらが届いた家庭もあったという。
よさこいグループ美翔蓮の連長の齋藤栄子さん(61)は、昨年20周年を迎えた同会の活動記録や賞状、家族の写真などを納めた。「今、仲良く幸せに過ごしていることを20年後の子や孫たちに知ってもらい、大鹿村を誇りに思ってもらいたい。美翔蓮の頑張ってきた歴史が20年後の皆さんに伝わるとうれしい」と期待を込めた。
◎写真説明:150周年へタイムカプセルに納める