天竜川地すべり対策事業の着手式

政治・行政

[ 2019年 6月 17日 月曜日 17時14分 ]

 国土交通省中部地方整備局天竜川上流河川事務所は17日、本年度新規事業として天龍村平岡地区、中井侍地区と阿南町開窪地区で実施する「天竜川中流地区直轄地すべり対策事業」の着手式を同村で開いた。地すべりの直接被害に加え、河道閉塞の湛水、決壊に伴う土砂・洪水氾濫被害の防止、軽減を図る事業で、期間は20年間、総事業費は195億円。

 事前調査などにより、地すべりが発生する危険性があるとして設けた対策対象エリアは、平岡地区60ヘクタール、開窪地区20ヘクタール、中井侍地区は調査中。このうち平岡地区は、村役場や診療所、JR飯田線平岡駅などを含む基幹集落がエリア内にあり、災害発生時には住民生活への大きな影響が懸念される。

 主な対策は、井戸内から集水ボーリングを施工し地下深部に分布する地下水を取り除いた後、水路工で地すべり地内に浸透させずに河川まで流下させる。本年度は測量、地質調査、用地調査・買収などを行い、平岡、開窪地区では年度後半に水路整備工事、工事用道路工事に着工する計画。

 式であいさつに立った同局の児玉好史河川部長は、「近年全国各地で自然災害が発生し、土砂災害は昨年過去最多を記録した。急峻で脆弱(ぜいじゃく)な地質の天竜川中流地区は土砂災害のリスクが極めて高い」と強調。「地域の安心安全のため、関係者と一体となり、対策を強力に推進していく」と力を込めた。

◎写真説明:式典では記念植樹も実施

  

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