天龍村 タブレット実証試験開始、緊急時の連絡や見守りに

政治・行政

[ 2014年 4月 2日 水曜日 15時45分 ]

 天龍村は、村内の65歳以上の高齢者15世帯を対象にタブレットによる情報通信網整備の実証実験を開始した。通信キャリアと連携し、「緊急時の連絡」「健康管理」「見守り」などの高齢者支援を一括して実現する仕組みづくりを検討する。

 スマートフォンのように電話や情報通信の機能を備え、10インチの液晶画面を直接指で触って操作できるタブレットを、高齢者が居住する15世帯に導入。職員と通信キャリアの社員が訪問し、使用方法を説明した。

 全国3位、県内最高の54%の高齢化率を誇る村は、広大な面積に集落が点在しているため、独居高齢者の見守りが課題。豪雨や大雪で山沿いの集落が孤立する事例も毎年発生していることから、緊急時の連絡体制の整備も問題になっている。

 タブレットは電子メールやテレビ電話、健康管理手帳などの機能を搭載していることから、「全ての家庭が備えれば、顔が見える定期的な連絡や健康情報の管理などを一括して実現できる」(大平巖村長)とし、全家庭への導入も視野に入れている。

 試験に協力した平岡十久保の男性(75)は、説明を聞きながら、自身の操作でテレビ電話などを体験。「いきなりは使えないが、説明を聞けば高齢者でも簡単。相手の顔を見ながら話せるので安心感がある」と話した。

 携帯電話の通信網を利用するため、家庭によっては音声や映像が途切れたり、サービス圏外の地域もあるなど、全戸導入するには課題も。必要ソフトの選別や、導入する際の村側の体制づくり、費用負担のあり方も含め、検討が必要になる。

 村総務課村づくり推進係長は「課題は多いが、実証試験を繰り返しながら前向きに検討していきたい」と話していた。

 試験期間は2週間。タブレットを使った高齢者向けの情報通信網の整備は、飯伊では事例がない。愛知県の東栄町が同様の試験をしている。

  

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