天龍村長選で大平氏が3選

政治・行政

[ 2012年 10月 30日 火曜日 9時03分 ]

 現新一騎打ちとなった天龍村長選は28日、投開票が行われ、現職の大平巖さん(77)=無所属、平岡=が3選を果たした。財政再建に注力した2期8年間の是非が問われた選挙で、大平さんは有効投票数の84・1%を占める899票を獲得し、新人で元郵便事業株式会社社員の秦和則さん(57)=無所属・平岡=に大差を付けた。無投票と踏んでいた村民も多く、ムードは低調で、投票率は初めて80%を割る76・33%まで低下した。

 告示日の午後に秦さんが届け出を行い、一転して現職と新人が争う構図になった今選。大平派が遊説カーによる組織型、秦派が各集落を訪問する草の根型と対照的な手法で展開したが、具体的な争点は明確化せず、事実上、大平村政の是非を問う選挙戦となった。

 大平さんは後援会の要請を受けて出馬の決意を固め、9月議会で正式に表明。秦さんの出馬で遊説日程を伸ばし、最後まで選挙カーを走らせた。

 財政再建に努めた2期8年間の成果を強調するとともに、控えていた建設部門を含む投資事業の推進を約束。「子どもを愛し、お年寄りを敬う」を掲げて少子高齢化対策の充実を訴えたほか、交流人口の拡大、インフラ整備を視野に入れた観光・農林業の振興などに取り組む姿勢を強調してきた。

 無投票阻止をと告示日直前に決意を固めた秦さんは、遊説やポスター掲示など従来型の選挙は一切行わず、自身の足で思いを伝える選挙戦を展開した。

 「人口2500人の村づくり」を挙げ、村を民間企業に見立てて公共的な投資で利益を生み出し、村内経済、村財政の双方を活性化させるとの独自策を打ち出したが、十分な理解が得られなかった。

 獲得投票数は大平さんが899票、秦さんが170票。有効投票数に占める大平氏の得票率は84・1%で、前回から11・4ポイント伸びた。

 当日有権者数は男性671人、女性778人の計1449人。投票者数は1106人だった。

 村内では告示日に急転した状況に、しらけたムードもあり、投票率は前回2008年の83・33%を7・00ポイント下回る76・33%と、1984(昭和59)年以降の記録で最低となった。期日前投票は490票で投票者全体の44・30%を占めた。

 開票作業終了後、村選挙管理委員会は選挙会を開いて大平さんを当選人に決定し、当選証書を交付した。

 村では65歳以上の高齢者が人口の5割を超える一方、若者の定着が進まず、少子高齢化対策を要とする持続可能な地域づくりが急務。緊縮財政が長く続いたことから、生活に直結するインフラ整備など建設的事業の推進を願う村民も増えている。

  

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